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 自社の戦略やトップの方針を外部の新聞や雑誌、TVインタビューなどの報道で知るということは多い。そしてこれって社内コミュニケーションに関するコンサルティングなどをやっているときに結構よく聞く社員からの不満である。

 自分の会社の社長が何を考えていてここ最近どういう方向へ向かおうとしているかを朝新聞で読んで初めて知る。そしてその詳細を出社して社内のイントラネットで見ようと思ってもどこにもない。営業員が直行で取引先に行ったら、今朝お宅の社長がこんなこと言っていたねぇ、なんって話しかけられて答えに窮す。そんなのでは社員の求心力は上がらないし、そもそもの戦略や方針が末端まで浸透するはずもない。

 日ごろから繰り返しメッセージを出して社員に浸透させておき、社員が時たま新聞や雑誌で社長のインタビューを読んだ時には、「ああ、いつものあのことをまた言っているなぁ」というように感じさせるようにするのが社内広報の仕事のひとつだろう。

 たしかにIR情報などはインサイダーという問題はある。新製品や新サービスに関するものが競合他社に事前に漏洩したりしたら大変だ。それでも発表の当日に詳細な補足情報を社員用に提示することはできるはずだ。通常のインタビューや対談記事ならば事前に○月○日発売のなんという媒体に載りますよという予告をイントラネットに出すことは可能なはずだ。

 もちろん王道は社員から「うちのトップは何を考えているわからない」「わが社の戦略がよく理解できていない」なんて言われないように、日ごろからこまめに社長や各部門トップの考えていることが判るような情報をたくさん提供していくことだろう。年頭所感と新入社員への訓示、決算発表のときのコメントくらいしか表に出さない経営者も多いがそれではだめだと思う。
 メルマガやブログを書けとまでは言わないもののイントラネットホームページへの掲載や更新くらいはがんばってほしい。トップの重要性が大きく叫ばれる昨今、こうした社内広報の内容や頻度は一度見直すべきだろう。

yoi

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吉川 日出行

吉川 日出行

みずほ情報総研勤務。情報共有や情報活用を主テーマにコンサルティングや新ビジネスモデルの開発に携わっている。

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