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 レコメンドエンジンベンダーのALBERT(アルベルト)のホームページに、同社独自のレコメンデーションの分類表が掲載されている。ACKマトリクスという分類表で、これは上手く整理できていると思う。検索やらレコメンドに興味がある人は、是非一度見てみると良いと思う。

 これを読んでいて前にはてブで関連エントリー機能というレコメンド的(?)な機能が実装されたときに考察したことを思い出したので、ちょっとばかり掘り出してきた。

 この関連エントリー機能は導入当初目立つ位置に表示されていたこともあってかなりユーザからは不評だった。まあ当たり前だと思う。そもそもある特定のブックマークを見ていて「関連」だの「オススメ」の他の記事やブックマークを見たいと感じる機会自体がかなり少なそうだ。
 例えば私自身のソーシャルブックマークの使い方は、フロー情報を中心にしたコミュニケーションとフローのストック化の2パターンである。前者はブックマークのコメント欄をブログのコメント欄替りに使うもの、後者は日々流れていく膨大なニュースやブログを後から思い出したり再利用したするためにタグとコメントを書き留める使い方にあるが、どちらの場合でもその瞬間に関連記事を一緒に読みたくなることは希だ。

 だから表示場所を下の方に移したのは正解だと思う。でもついでに「このエントリーの関連エントリー」という表記も改めたほうが良いと思うのだ。

 その理由を書く前に、先ほどの数少ないブクマにおけるレコメンドが欲しいと思うようなシーンをあえて考えて(思い出して)みると、実はお薦めして欲しい内容にもいくつか種類があることに気づく。先ほどACKマトリクスではレコメンドに用いる対象者以外の情報をひとつの軸として分類を行っているが、これに習うと

1.モノ属性ベース
 簡単にいうと「ブックマークした元の記事と同じような内容を書いている記事が読みたい」ケース。特定のテーマの記事を読んでいてそれに関連する過去の他の良記事を読みたくなるケース。はてブのデフォルトの機能だと内容をより的確に示していそうな「タグ」を使って記事を捜すことは時々ある。確かにこういうときに「この記事と同じ内容を書いている記事」をみれると便利だと思う。

 この派生として、1’「その記事(事件)の前後の流れとして関連記事を読みたい」ケースもある。数名での議論だと誰かの記事が全て引用してくれていたり、大爆発になるとそれまでの流れを時系列のリンク集として纏める人が出てきて助かるのだが、中途半端に盛り上がった話題の時などにそのことに言及している記事を追うのに困ることは多 い。こういう時にブックマーカーの誰かが気を利かせて話題を特定できるユニークなタグをつけてくれていると重宝するが、そうではないときに「この記事と同じ流れの中の記事」が全て表示される(※1)と凄く便利だ。実際増田ではそういう表示がされるのでよく使う。

※1 簡単に言い切ったがこれは技術的にすごく難しそうだ

2.人ベース
 1とは別のニーズとしてに、「同じ記事をブックマークした人達が読んでいる記事が読みたい」ケースもありそうに思う。今でもときたま面白いコメントをつけている人の他のクリップを読みたくて、ブックマーカーのページへのリンクを使って追うことはある。例えばその記事をブックマークした10人の内同じ8人が登録した他の記事が「この記事をブックマークしている人たちは他にこんな記事をブックマークしています」として表示されたらもっと面白いかもしれない。

3.コメントベース
 最後に「その記事についたブックマークコメントと同じようなコメントがついた他のブックマークをみたい」というケースもありそうだ。この場合にレコメンドして欲しいのはブックマークされた記事ではなくブックマーク自体のコメントになる。
 ある人達が特定の記事に凄いネガコメをつけていたときなどに、過去に同じようにネガコメがついたブクマを見たいというようなケースだが、一応これはデフォルトの機能でもブックマーカーとタグを組み合わせればある程度は対応できる。「このコメントと同じようなコメントを持つブックマークはこれです」表示になると思うが・・(※2)

※2 あれ?これは考えては見たけど実際にはあんまりニーズは無いかもしれない

 さて今のはてブの「このエントリーの関連エントリー」機能ってどうなっているかというと、(技術的な中身を聞いたわけでは無いけど)表示されているものを見る限り多分1のモノ属性ベースで内容の近いものを表示しているようにみえる。

 先ほどは考察の為にケースを3つ(4つ)に分類したが、実際にはてブる場面では自分がどんなレコメンドして欲しいかを意識していることなんてあまりない。立ち止まって考えてはじめて自覚するようなものだ。にもかかわらず「このエントリーの関連エントリー」という表記では1以外のケースではハズレるだけだし、1のケースでさえも「関連ってどういう根拠なの?」という疑問を想起させるだけで逆効果だと思う。そもそも今の技術レベルではレコメンドの精度ってそんなに高くならないと思うのだが、この表記の仕方でハズレ感だけがさらに助長されていると思っている。

 Twitterなどで幾人かもと議論したが、レコメンドの際にはその理由をシンプルかつ判りやすく表記するのも重要だというのが我々の意見だ。そういう意味でお薦めとして定評のあるアマゾンの「この商品を見た後に買っているのは?」や「この商品を買った人はこんな商品を買っています」という表記方法はやっぱりとても優れている。

yoi

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吉川 日出行

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