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先日紹介した絵でやるチャット「drawr」。絵での表現は面倒だしハードルが高いとか絵だけでのコミュニケーションは伝わる情報量には限界があるのではといった分析もあって、直ぐに飽きてしまうのでは無いかととも言われていたけど半月経ってちょっと面白い使い方が出てきたので紹介。
まずはこの作品を見て欲しい。drawrを見慣れていない人用に解説すると各絵の右上に表示されるのがその絵を描いた人のIDと描いた時間。そう!すなわちこの連作の絵は別々の人の手によって描かれているのだ。それもだいたい2日間くらいの間で20人近くの人が参加している。
drawrではこのようにお題(?)となる絵の下に縦のつながって次々と絵が連なって行く。先に紹介したような大きなひとつの絵を皆で描いていくというもの以外に、2人での掛け合いでストーリを繋げる楽しみ方や4コマ漫画的(これの後半部分)なもの、そしてあるテーマ(?)に沿って図柄をどんどん繋げていくような楽しみ方(なんと160人以上が参加)も開発されて賑わっている。{(注)ここで例示した作品はたまたま私のTwitterのタイムラインに流れてきて知ったものなので、多分もっと他にも凄い作品がいっぱいあると思われます}
こういう展開をみているとやはり日本人らしいというか我が国の風土との関係を考えてしまう。江戸時代の和算の世界には柳かなにかの木に問題をぶらさげておき、それを通りがかった皆がおもいおもいに解き、解いた人が次の問題を吊すというような風習があったと聞くし、そのまえの鎌倉・室町時代からの連歌という文化など我々日本人には見も知らない人が信頼&協力しあって皆で一緒にものを作り上げる風土が脈脈と培われているのだ。
これが欧米だと「人の作ったものの延長になにかを作るなんてオリジナリティが無い」だとか「他人とは違うユニークさこそが価値だ」あるいは「出来上がったものは誰のものなのか不明確で気持ち悪い」なんて反応が直ぐに出てきて協作が出来にくそうだと思うのは私の偏見だろうか。
最近日本の政府がコンテンツ産業を国際競争力を持つ強い産業に育てようとしているが、確かに日本人や日本の文化のもつこういう風土はコンテンツ産業のポテンシャルを強く支えていると思う。ネット時代になって昔よりもより簡単に早く沢山の人が協力できるようになった。同じような趣味嗜好を持つ人が集まる場も以前より増えた。そうした場からコンテンツが生まれてくるプロサンプションの時代は、まさに我々日本人が最も輝けるそんな時代なのかもしれないなぁ、なんてことを思いながらまたdrawrを眺めるのだ。
===関連・参考記事
- 日本が先進国――加速するコンテンツ二次利用による創作活動(「ORIGINAL CONFIDENCE」2008年4月14日号)
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