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 ここのところ営業とか提案段階での話ばかり書いている。そうしてこうしたフェーズにはたいてい「コンサルタント」という肩書きの人が登場する。そして私の今の職業はコンサルタントである。

 そのコンサルタントとして顧客に接していると「ん?」と思うことが時々あるのだ。相手が期待しているものが、我々が通常提供しているコンサルティングサービスなのか、それともそれによく似た別のサービスなのかが見極められないときだ。

 超個人的意見と断わってから書くが、コンサルティングサービスと占いサービスには共通点が多いのではないかと思っている。両者は途中過程は全然違うが、最終的に何らかの結論を顧客に対して提言しそれを顧客に受け入れさせる事がゴールだ。そして顧客の満足度はその提言自体の納得性やその後提言に沿って行動した結果の満足度に左右される。そう両者の最後の部分は同じなのだ。そして顧客の満足度はその最後の部分で決まる。

 たとえば転職時にアドバイスをするキャリア・コンサルタントという職業がある。相談に来た人にまずこれまでの経験や勉強してきた知識、培ってきた人脈などを聞き、次に本人の希望や将来像、ゴールイメージを聞いてそのうえに現実性や市場ニーズを踏まえて、最終的な選択肢を導き出す。例えば記者としていろんな会社の取材をしてきた人の文章力や編集力、これまでの人脈を生かせる次のキャリアとしては、今度は逆の企業側の広報担当者のポストをアドバイスしたりする。

 これに対して占い師という職業もある。こちらの場合は相談内容は聞くものの、やや唐突的に「あなたの後ろには世界が見える」などと言って「旅人」へのクラスチェンジを薦めたり、「好きなことをおやりなさい」的にミュージシャンへの道をアドバイスしたりする。
 いやこのように表現をすると占い師がいい加減なように思えるがそんなことはない。彼(彼女)達は相談者が来た瞬間から相手のことを非常に細かく観察をしていろいろな情報を得る。仕草や言葉使いなどから今の職業をぴったり当てたり、話し方や目配りで性格を類推したりとその技は決して平易なものではない。また途中の相談部分をとばして結論を述べる分だけ、相手に対して説得力のあるプレゼンテーションや納得を得られるだけの背景が必要で、個別スキルレベルで言えばコンサルタントを上回るだろうし、これらを全部を身につけたスーパー占い師はそこいらのコンサルタントよりも数倍難易度の高い職業だと断言できる。

 それでキャリアコンサルタントに相談して得た答と占い師から言われた答のどっちがより正しいかというのは一概には言えない。広報担当者と旅人のどっちが成功するかはやってみないと判らないのだ。そしてアドバイスを貰った瞬間にどっちが満足度が高いかというとそれは人それぞれだろう。

 
 で、今日の最初の話に戻るのだが会話をしていてどうもこの人は、コンサルタントではなくて占い師のほうを求めているなぁという事が時々ある。システムや業務の過去の経緯や将来のビジネスイメージを自らはほとんど語らずに、どうすればよい?教えてくれ!というような感じで聞いてくる人が時々いる。

 そんなときコンサルタントはどうすればよいのだろうか。

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yoi

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吉川 日出行

吉川 日出行

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