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2007年12月4日 » |
ある新しいことが始まるとそこに人が集まってコミュニティが出来上がる。コミュニティの初期段階では人数も少なくコミュニティ自身がマイナーであるからそこに集った人達はまずは皆の力を集中して外部と戦ったりコミュニティを大きくしようとする。
それが成功してコミュニティに参加する人数が増えてくると、だんだんとメンバー間での温度差や参加時期による経験差などが広がり歪みがでて来るようになる。またコミュニティが盛んになると言うことは当然その中心となるテーマやモノも進化するのだが、進化をすると可能性や将来性が多様化して中心となるテーマやモノに対しての参加者の思いも関与の仕方も、人それぞれということになり、これも歪みは拡大していく。
そうしてこの歪みがコントロール出来ないレベルに達する直前がコミュニティの成熟期となる。成熟期を迎えたコミュニティは華々しく燃えさかり、そしてその後燃え尽きていく。ただいくつかのコミュニティは、燃え尽きる前にそこからいくつかの次世代のコミュニティを生み出す。
コミュニティの寿命はまちまちだが、一般的にネット上のそれは2年前後だと言われている。
このコミュニティの発展のスピードや燃え尽きるまでの寿命に対して大きな役割を与えるのが、管理者の存在だ。初期の段階で優秀な管理者を得たコミュニティは、効率的かつ効果的に参加メンバーを増やすとともに、中心となるテーマやモノを急激に進化させる。中でも優秀な管理者はコミュニティに属するメンバーの価値観や興味分野を上手にコントロールしてそれが拡散することを防ぎ、皆を同じ方向へ向けさせる。
特に最近のはやりの口コミを使ってのコミュニティの拡大の際には、管理者にはメイブン(情報通)、コネクター(媒介者)、セールスマン(説得者)の全ての役割が求められる。どこからともなく膨大な情報を集めてくるメイブン役、コネクターとして持てる豊富な人脈を活用しつつ、説得の為の材料を整理するセールスマン役、すべてをこなす必要がある。
これは別に最近のネットコミュニティに限らず、趣味のサークルや有志による勉強会なども全て同じである。やはりコミュニティが上手く成長するか、思いの他早く燃え尽きてしまうなど管理者の与える影響は大きい。
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