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FPNやワークスタイル・メモの主催者である徳力さんが著書「デジタル・ワークスタイル」を献本してくださったので、GW休みに一気に読んだ。
デジタル情報化時代に働く我々の仕事環境と昨今ネットでよく言われているLifeHackのアイデアやブログの活用論について、きちんと正面から見据えて上手に整理してまとめられた内容で非常に良い本だと思う。私自身これまでにきちんと理解していたもの、頭の中でもやっとしていたもの、初めて知ったものを含めて自分の頭のなかを整理するきっかけとなり、自分のワークスタイルを見直すのにいくつかの新しいアイデアをいただき良い刺激になった。
特にこの本の第6章に書いてある「情報を自らも発信してみよう」という提言と、そのベースとなる「これから必要となるのは、大量の情報の中からトレンドを掴み取ったり、意味を見出したりする能力」「書くことによって自分の思考を整理できる」「情報発信というのは自分の情報を失う作業ではない」という意見にはまったく同感だ。ちょっと前に読んだ鶴野充茂さんの「ソーシャル・ネットワーキングで働き方を変える!」という本でも同じような事を書かれていたが、情報発信者に情報が集まるようになるという現象は私も日々体感している。特にその還ってくる情報というのは、自分が最初に発信した情報の質や量に比例する傾向があり、役に立つ面白い情報を沢山発信すればするほど自分に取って有益な情報が還ってくることになっているのは実に面白い。誰かが「ブログは300日くらい続けるといろいろ判ってくる」と書いていたがまさにその通りだと思う。
さて、せっかくなので本の感想だけでなくここでちょっと私の最近のデジタル・ワークスタイルとして情報収集術とアイデア創出術も紹介したい。以前から私の情報収集術のコアになっているのは、専門のメルマガの購読にGoogleニュースでのキーワードクリッピングに加えて、徳力さんもこの本で書かれていた、ブログ検索エンジンに特定のキーワードを入力してその検索結果をRSSリーダで購読するというやり方である。
ただRSSリーダについては最近利用する機会が減っている。実はRSSリーダの功罪というかマイナス面を感じてきたのとそれよりも良いツールに出会ったからRSSリーダの使用を意図的に減らしたのである。RSSリーダーを使っていた時に陥った罠とは、RSS購読先サイトを巡回するだけで満足する自分というヤツだ。気になるサイトをどんどんRSSリーダに登録していくと数が日に日に増えてくる。このそれなりの数のサイトを巡回するだけでかなりの時間を費やすと共に、いつしかそれを見ることが義務になって私の本来の目的である「業界内の私の専門とする分野での細かい動きをキャッチする」という目的には合致しない情報収集スタイルになってしまうことに気がついたのだ。だから最近は、RSSリーダーではなくNetvibesというStartPagesサイトを使って一度に複数のサイトのタイトルを一覧表示するやり方に変えた。この方が全体の動きをキャッチしやすいし時間の節約が出来る。
そして今非常に重宝しているのが、社内SBM(イントラnewsing)の活用である。社内のSBMに仕事に直接関連する記事やその周辺で気になる記事を登録しておくと、普段一緒に情報共有系システムの仕事をやっている同僚達からのフィードバックがもらえるのでとても便利である。また情報洪水に埋もれてチェックし損ねた関連記事も、誰かがたいていピックしてくれるので情報のキャッチロスが確実に減った。
実のところ、イントラnewsing導入前には、皆がRSSリーダから購読しているサイトをOPMLファイルに出力して仲間内で共有するような事も試してみたのだが、これも最初の2、3回で辞めてしまった。結局皆で見るサイトが偏りすぎたりRSS巡回先が膨らみすぎていまいちなのである。
コンサルタント達は1つの分野だけでなく複数分野を担当したり追っかけていたりする。各コンサルタントは場合によっては複数のプロジェクトやテーマを突っ込んでいるのだが、社内SBMを見ていると一緒に仕事をやっている同僚のコンサルタントが他の分野では何を追っかけているかとかどんなものに興味を持っているかが見えてきて、部内や会社の全体の方向感なども分かってくるのでとても便利だ。
元々昼食時やタバコ部屋でも「あのニュースってどうよ。」などといった形でコミュニケーションが行われていたわけで、これを社内SBMに移し替えただけなのだがシステムになったことでより可視化が進み使いやすくなった。以前よりもお互いのアドバイスが適時的確に行えるようになりそこからのアイデア創出も増えてきている。
技術進歩によって日々新しいツールが生まれては消えていく。「デジタル・ワークスタイル」の第1章には「ツールは、悩んでいるよりも使って見た方が良い」ともある。新しいツールをどんどん試して自分のワークスタイルを日々進化させていくことは、これからのナレッジワーカーの仕事術としては必須のスキルであることは間違いない。
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