« 2006年10月6日

2006年10月8日の投稿

2006年10月9日 »

   昨日は幕張のCEATECJapan2006の最終日。先週は本業が何かと忙しくてウィークディに行けなかったので昨日ちょっと幕張メッセまで足を運んで興味のあるプロダクトを見てきた。

 事前にニュースをみて興味をもったブースは2箇所。20061007fujitsuまずは富士通の電子ペーパーのブースへ。ブースにはデモ用のマシンが置かれ、コンテンツとしては北斗の拳の漫画が表示されていた。一応手にとって使ってみたのだが、感想は以下のとおり。

  • 重さは結構軽く持ち運びには便利そう
  • コンテンツ表示の際の画面書き換えが遅く、ちょっといらいらする
  • 折り曲げについては、多少弓なりにした状況でも書き込みができるということで紙のように丸めることができるわけではない。係の人に聞いたら、液晶である限り厚みに限界があり流石に紙と同じというわけにはいかないということ

 うーん鳴り物入りの電子ペーパーだが、我々が使うにはまだまだ時間がかかりそうだ。そうがっかりして富士通のブースを後にしたところ、ちょうど隣のマクセルのブースにデジタルペンが展示されていた。20061007maxellこの分野では有名なアノト社の技術を使ったものでアンケートをデジタルペンで読み取るものというアプリケーションを試していた。実際にデジタルペンを使って架空のアンケートを回答、数字、アルファベット、漢字を書いてみたのだがかなり認字率が低い。直感的には90%くらいという印象。認字のほうはデジタルペンではなくソフトウェア側の問題だと係員は行っていたが、昨今はOCRでも98%とかいう数字を聞いているし、実際には98%でも実業務適用にはかなり苦労することを考えると、もうちょっと・・・という感想。

 その後は、もうひとつのお目当てのBlackBerry端末とQWERTYキーボード付WindowsMobile端末を見にNTTドコモのブースへ。
 BlackBerry端末の8707hのほうは、非常にさくさくと小気味よく動くのと右側面のジョグダイヤルでのスクロールが心地よかった。さすが北米であれだけ支持されるだけあってPIMとしての一通りの機能もこなれていて結構使えそう。ただアプリの全面日本語化は2007年の第2四半期ということなのでそれまでは待ちかなと思った。20061007docomoこれに対してWindowsMobile端末であるhTc Zには相当物欲をそそられた。以前に一度Musea(PocketPC2002)を使っていたので私自身がこのインターフェースに慣れているのかもしれないが、直感的なインターフェースで操作性はまずまず。キーボードを使った文書の試し入力もしたがそれなりに使えそうな印象。ちょうど持っていたM1000と並べて持って比較したのだが、hTc Zのほうが小さくて軽量だと感じた(ちなみに帰宅後スペックを確認したらほぼ同じ)。確かこっちの端末は10月から一般にも売り出したはずだしソフトバンクからも同じものがX01HTという端末名で出たはずで、これは比較しながらどちらかを買ってしまうかも・・

#ブースでM1000でこのhTc Zの写真を取ったら係員から「すごい絵ですね。それ」と笑われてしまった。

 その後30分ほど会場をブラブラしてみたが、あと他で目に留まったのは「プラットフォームビジネスアリ-ナ」というブースでのいくつかの展示。Web2.0的な技術がいくつかサンプル的に展示されていたが、その中でも北海道大学の情報科学研究科の出していた「関連ブログ推奨システム」は面白そうだった。ブログのトラックバックやリンク構造からブログ間の関連を描き出すものだが、このオルタナティブ・ブログもそろそろブロガーが100人になる。一度こういう技術でブロガー間の関心を図示化してみると、なにか面白い絵になりそうな気がする。
 

yoi

« 2006年10月6日

2006年10月8日の投稿

2006年10月9日 »

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP


プロフィール

吉川 日出行

吉川 日出行

みずほ情報総研勤務。情報共有や情報活用を主テーマにコンサルティングや新ビジネスモデルの開発に携わっている。

詳しいプロフィール

カレンダー
2013年5月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
knowledge
カテゴリー

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


Special

- PR -
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ