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企業内でのナレッジマネジメント実現の際のポイントのひとつは何が社内のコアナレッジでそれをどう共有するかということである。このテーマについては、自分自身がSIer兼コンサルティング会社に勤務していることもあり同業者も含め何度か分析や議論をしたことがある。
SIerなどの場合、上流のコンサルタントやシステムエンジニアという職種がコアナレッジとして良く挙げるのは「業界知識」や「業務プロセスに関する知識」である。これをもうちょっと具体的にいうと、業界用語やその業界特有の慣習などや人事業務の通常の処理手順や申請ワークフローを効率化するための複線化ポイントや省略可能ポイントといったノウハウということになる。最終的な施策としては「用語集」や「業務フロー」といった形式知化された文書を整理し共有する。
ところがプログラマーの場合コアナレッジの定義や発見がコンサルタントやシステムエンジニアよりも難しい。プログラマー本人に聞くと、過去に自分がソースを書いた時の経験だとかそういう意見ばかりになる。こうなるとソースがコアナレッジということになるのだが、これを解決する施策が難しく取り組みも少ない。結局やったとしても、ソースをモジュール化して再利用可能な部品集をライブラリ化する(昔で言うサブルーチンライブラリである)程度となることが多かった。
「Google、ソースコード検索サービス立ち上げ」というこの記事には
「長い間、これはいわば未解決の問題だった」とデベロッパー製品部門プロダクトマネジャーのストッキー氏は言う。「この種のデータへのリファレンスを見つけるのは難しい」
とあるが、Googleが世界中のライブラリから目的に合致した参考コードを探し出してくれればプログラマにとっては格段に生産性があがるかもしれない。またこの仕組みは社内に導入しても有効だと思われる。これまでもいくつかSIerでは社内に各種システムやプログラムで使ったソースをまとめて格納したライブラリはつくっていたが、そこから目的のソースを効率的に探し出す手段は提供されていなかったからだ。
そう思い、手近な人にちょっと聞いてみたところ、『ソースコード検索もなんらかのタグをつけて分類してくれたら便利そう。言語別やら処理別(データアクセス、入力チェック、検索処理・・・)などで。ただの生コードでは、読むのに時間がかかってかえって生産性が落ちるかも。 』というご意見を頂いた。なるほどやはり「タギング」との併用か。
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