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昨日はこのブログでも予告していたように表題のイベントで、栗原さん渡辺さんとのパネルディスカッション。5/22の第1回に続いて2回目の開催となったイベントであるが、主催者側から聞いた話によると前回よりも申込者が増加したそうで事前登録は1週間前に締め切り、当日も会場がほぼ満席という状況で、今年この話題が依然としてホットであることが伺える。
一応その中で話をするのに使ったスライドをここに紹介しておく。このスライド自体は第1回のカンファレンスでも使ったものであるが、現時点で我々が考えているESP=企業内統合検索基盤の必要な機能概要をまとめたものである。
ESPの構築のメリットについても当日お話をしたが「ESPを使えば、ユーザはデータが社内のどのシステムに保管されていようとも、いつでもどこからでも簡略化された同じインターフェースから欲しい情報を呼び出して再利用することができる」「ESP(企業内統合検索基盤)は、検索機能の呼び出しや検索結果の表示については各システム上にアダブティブに組み込むことができるので検索機能を企業内のさまざまなシステムに提供することができる」といったことがあげられると思う。
さてパネルディスカッションの最後のほうで会場から受けた質問でちょっと面白いのものがあったので紹介をしておく。
「サーチによって情報へのアクセスが効率化されたら、企業内でナレッジを構造化する必要はなくなりますか?」
私の答は「否」サーチだけでは不充分だと考える。理想形としては「捜している情報、欲しい情報に瞬時にたどり着くための飛び道具としてのサーチ」と「組織内に蓄えられてきた膨大なノウハウと体系化し相互に関連付けた上で順序だてて提供するナビゲーション」の双方が整備されることがゴールだと考える。サーチによって構造化の一部は省略可能であるが、最終形のナビゲーションの実現のためにはそれなりの構造化作業は避けては通れない。
但し、便利で使えるナビゲーションを作ることは現時点では技術的にかなりハードルが高い。ナレッジの構造化も同様である。実際にサーチエンジンベンダー各社はサーチと同様のテクノロジを使って分類エンジン製品(ConceptBase Classifier,Accela Knowledge Constructor)を出しているが、実用度はサーチに比べるとまだまだである。したがってまずは技術的には成熟度が高いサーチから取り組むというのも間違っていない。
#このあたりの議論は、タクソノミーかフォークソノミーかという議論と共通項がありそうだ。いつかそちらについても考えてみたい。
ちなみにESPについて、もう少し詳しい情報はこちらに記載してある。あと「概念はわかった。それでどの製品を選択すればよいのか?」という問いについては、ちょっとここでは紹介できないので別途みずほ情報総研のほうに問い合わせをいただければ対応いたしたい。
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