« 2006年8月15日

2006年8月16日の投稿

2006年8月17日 »

 Web2.0でよく言われるキーワードのひとつとして「集合知」というものがあるが、このキーワードを聞くたびに昔に上司が言っていた「集合天才」というキーワードを思い出す。
 集合天才とは、「異なる知識領域で限定されてはいるものの優れた人材を複数集め、一人の天才の才能に匹敵する能力を集合的に生み出すこと」だそうである(出典
 その上司は常日頃から、欧米の企業には「天才」と呼ばれるような有名人がいて確かに彼らがすごいものを発明や発見してビジネスモデルを打ち立てて巨万の富を築いている。これに対して日本には個人の天才は少ないが世界的に天才的といわれる企業は結構ある。そして90年代には、日本の企業はこういう天才を擁した欧米企業に競争力で勝っていたし、今でもそういう企業はある。こうした日本の企業では多くの場合凡人の集団がすごいことを成し遂げており、この凡人たちが集合天才になる過程や環境を分析することが重要だというようなことを説いてくださった。
 これは前に読んだ「みんなの意見は案外正しい」とはまた別の集合知の形だと思う。
 その当時にもこのキーワードをもっと突き詰めて研究しようという話もあったのだが、なんやかやで結局できなかった。Web2.0がもてはやされるこの時代にふと思い出した「集合天才」、いつかもう一度振り返って研究してみたいテーマである。。

yoi

« 2006年8月15日

2006年8月16日の投稿

2006年8月17日 »

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP


プロフィール

吉川 日出行

吉川 日出行

みずほ情報総研勤務。情報共有や情報活用を主テーマにコンサルティングや新ビジネスモデルの開発に携わっている。

詳しいプロフィール

カレンダー
2013年5月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
knowledge
カテゴリー

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


Special

- PR -
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ