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 昨日の日経新聞で楽天がSNSを開始するという記事が掲載されていた。そして昨日の夕方には、SNSをテーマにしたシンポジウムと懇親会に参加してきた。

 最近SNSが、雨後の筍のようにどんどんと出てきているが、正直そろそろ単純なSNSは頭打ちになるのいではないだろうかと感じている。これは実際に楽天のプレスリリースの最後に年表が付属していて「我々は昔からやってきていますよ」みたいな事をアピールしていることからもわかる。すなわち、個別の機能やコンセプトではなく歴史を売りにしないと差別化できなくなったという今の状況は、既にSNSは一旦成熟を極めた状態となった証拠だと個人的には思う。

 トップランナーが300万人を超えるメンバーを集めた段階では、そろそろ信頼性の高いクローズなコミュニティという利点が失われつつあるし、誰でも入れる状態の今のSNSには初期にあった、選別されたメンバーしかそこに入れないという「俺たちだけだぞ」みたいな意識とそのエネルギーも小さくなっている。

 このような一般社会とあまり変わらない状況になったSNSに加入して、普通の人が知人を増やし彼らと何か情報を交換するというモチベーションが沸くのだろうか?特徴や方向性のないSNSで情報発信をするということは、銀座の歩行者天国でいきなり大声で話し出すのに近いのではないだろうか?

 総花的なSNSは既に飽和点に達したのではないかとというのが私の今の仮説である。これはもちろん、ペットや就職活動といったターゲットを絞ったSNSや、私の専門である企業内でのSNSの将来性とは別の話である。

 SNSというコンセプト全体の将来性については、結論を出すにはもう少し時間がかかりそうだとは思うのだが・・・

yoi

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吉川 日出行

吉川 日出行

みずほ情報総研勤務。情報共有や情報活用を主テーマにコンサルティングや新ビジネスモデルの開発に携わっている。

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