CloseBox and OpenPod:ITmediaオルタナティブ・ブログ (RSS) CloseBox and OpenPod

Mac、iPhone、iPod、VOCALOID、DTM、楽器、各種ガジェット、自転車、メディアなどの情報・雑感などなど

« 2008年9月22日

2008年9月23日の投稿

2008年9月24日 »

 なぜ1.1からのスタートなのかがよくわからんのですが(コメントで教えていただきましたが、1.0から売っていたそうです)、BandやPianistでおなじみ、iPhone楽器ソフトの草分けであるMooCowMusicのギターアプリ「Guitarist」が登場していました(App Storeへのリンク)。価格は350円(同じくコメントで得た情報によれば、700円からの値下げ)。

 わたしはJailBreak版以来なのでけっこうなつかしいです。

 ギターっぽいクソソフトはいくつか出ていますが、PocketGuitarがあれだけのクオリティで出てきたので、かなり機能を追加してきましたね。

・Bandと同じく、レコーディング機能を持っており、1曲につき2本のギターをダビングできます。
・リードとサイド、といったふうにエフェクトを変えることができるのは便利。
・1音1音がサンプリングされているということで、品質が高いとうたっています。
・21フレットまでスクロール可能。
・タブ譜読み込み機能!
・スケールギター(Scale Guitar)機能!

 問題は最後のScale Guitar機能。これは、自分で作るならばぜひ組み込みたいと思っていた機能なので、正直やられたと思いました。

 要するに、KAOSSILATORのギター版です。スケールを固定することで、ネックの上で左右に指を走らせるだけでそれっぽいフレーズが弾けてしまうという魔法。ブルースギターが思いのままに弾ける(はず)。スケールとキーの両方を設定できます。

 で、実際に使ってみたのですが、ちょっと期待はずれ。幅が1弦分くらいの幅しかなく、チョーキングや音色変化もない。単にサンプリングされた音が左右に羅列されているだけという残念さ。これならBandに内蔵の12 Bars Bluesのほうがチョーキングがあっただけよかったのではないでしょうか?

 この実装だと、まだまだわたしのアイデアのほうがマシのようです(えらそう)

 PocketGuitarと比べると、表現力の不足も目立ちます。たとえば、フレットをスライドさせたとき、PocketGuitarでは最初の音以外は音量が小さくなるし、ハンマリングオンのときもそうなります。おそらく、同じ弦でマルチタッチされている場合、最後の音のボリュームを落とすとか、そういう処理をしているのでしょう。その分、リアルなのです。

 また、チョーキングとかビブラートができないというのも、ソロを弾く上では難しいものがありますね。

 あとで比較ビデオでも作って投稿してみます。

 ここまで書いて、GoogleリーダーでRSSチェックをしてたらなんとPocketGuitarが1.1にバージョンアップしたとの報が。

・セーハができるようになった! つまり、1本の指で複数のフレットを押さえることができるようになったので、AとかFとかのコードが簡単になるわけです。
・エフェクターのオン・オフがプレイ画面で可能に。
・フレット移動がプレイ画面で可能に。

 特に下の2つ。画面下部に、Settings、Scroll、Effectsという3つのメニューが加わっています。Scrollをプレスする(タップしたままにする)と、いくつか数字が表示され、その数字に移動して指を離すと、そのフレットに移動してくれるのです。これが著しく便利。

 これまでは、5フレット付近でソロを弾いてて、ちょっと上の方のフレーズも弾きたいなと思ったとしてもSettingsでチューニングを変えないといけなかったわけです。それが、演奏にはほとんど影響しないような形でフレット移動が可能になったというところがすばらしい。

 隣り合う弦にフリックして止めると、2弦だけ、3弦だけを押さえたような効果が出せます。これまでよりさらに細かい表現が可能になりました。隣り合う弦に若干のタイムラグでタッチされるのを判断しているようなかんじです。

 ディレイとディストーションのそれぞれがオン、オフできるようになったので、なにかと便利。ソロのときはここぞとばかりディレイをオンにして弾きまくることができます。

 さあて、練習しなくっちゃ。

koya

 iPhoneの中に仮想フィギュアを仕込むというのは、iPhoneアプリ会議をこっそりしていたときから案を出していたのですが、なぜか実現せず。そしたら、こんなものが出ていました。

Tiny Hula
 
 簡単に言うと、「フラガール」をアプリ化したものです。iPhoneをシェイクすると、フラダンスを踊ってくれます。踊る場所を変えることもできます。ハワイの海岸、海の中、雪山、小人のいる草原、枯れた大地、ピサの斜塔。

 どこでも同じような踊りをしてくれます。

 しかし、

 「リロよりはいいと思うけど、これじゃあねえ」という声が聞こえてきそうな「フィギュア」です。

 もうちょっとなんとかならんかったか、と思います。いくら115円とはいってもね。

Hulagirl

 こんなのにだまされないように、初音ミクやはちゅねの3DデータをOpenGLデータに置き換えて操作可能にするようなソフト、でてきてください。

 おまけ。きのう、PocketGuitarで作ってみた。PocketGuitar、トップの座を滑り落ちちゃいましたね。残念:


koya

« 2008年9月22日

2008年9月23日の投稿

2008年9月24日 »

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

松尾 公也

松尾 公也

Mac誕生前夜の1983年業界入り。
PC Magazine、PC WEEK、MacUserなどを経て、IT業界の裏道を歩みつつ現在に至る。

詳しいプロフィール

Special

- PR -
カレンダー
2013年2月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28    
closebox
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

カテゴリー
エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ