CloseBox and OpenPod:ITmediaオルタナティブ・ブログ (RSS) CloseBox and OpenPod

Mac、iPhone、iPod、VOCALOID、DTM、楽器、各種ガジェット、自転車、メディアなどの情報・雑感などなど

« 2008年9月17日

2008年9月18日の投稿

2008年9月19日 »

 一部ではHoaxともVaporwareとも言われているiPhoneを使ったAR実装テクノロジーSekai Camera(セカイカメラ、世界カメラ)に関するエントリーiPhoneを電脳メガネにする「Sekai Camera」がすごい件に関連記事をどんどん追記していったら、すごい数になってしまったため収拾がつかなくなってしまいました。このエントリーで改めてまとめてみたいと思います。

 まず、最初に見るビデオとしては、ショートバージョンのデモではなく、TechCrunchの最新ロングバージョンを見たほうがいいかもしれません。デモビデオだけじゃなくて、それをライブで解説している井口CEOの声も入っています。Q&Aセッションまで含まれていますから、その場の雰囲気がわかるかと。

 井口氏の後の解説で、画面に表示された雑多なタグを絞り込むAir Filterについても説明されていますね。

 もともとの発信地であるTechCrunchの最新記事に、Sekai CameraがVaporwareではないと示唆する記述があります。

Tonchidot Madness: The Video(その日本語版Tonchidot狂騒曲、ザ・ビデオ

We allowed a canned video demo instead of a live demo in this one instance because it was really the only way to show the full capabilities of the product (during rehearsals TC50 organizer Jason Calacanis did see a functioning prototype actually working on an iPhone).

 ライブデモも可能だったようですね。ビデオ放映のみにしたのは、フル機能を見せたかったからだそうです。なるほど。実際にジェイソン・カラカニス氏はiPhoneの実機で動作するプロトタイプを見たと。カラカニス氏をだませるとしたら、仮にHoaxだったとしてもたいしたHoaxではないでしょうか?(笑)

 intoMobileは、Tonchidot’s Sekai Camera iPhone application - Augmented reality coming to iPhoneという記事で、頓智・を讚えつつ、「これを実現するには、クパティーノにお祈りするしかない。でなければJailBreakコミュニティに流してくれ」と、iPhone SDKでのカメラコントロールに関する制限についてにおわせてます。

 では、関連記事をどうぞ。

・TechCrunchのオリジナル記事TC50: Sekai Camera for Social Tagging on the iPhoneと、その翻訳記事TC50日本企業第2弾―Sekai CameraはiPhoneでソーシャルタグを提供

・TechCrunchのさらなるフォロー記事TechCrunch50日本勢の活躍(2)TonchidotTC50: 日本企業、アジア勢を代表して活躍

 頓智・のCTOである赤松正行氏のレポート。コミュニケーションがうまくいかないようにパネリストが感じていたのは、実は作戦だったことが書かれている、セカイカメラ・デビュー
・頓智・が考えたブースでの配りものにつして、風船とバナナ

 頓智・CEOである井口尊仁氏のCNET読者ブログ「アート資本主義」のエントリー【TechCrunch50】頓智・は素晴らしい出会いと多くの声援に深く感謝しますセカイカメラを共に開発したい同志を募集中

 TechCrunch 50の道中記が、井口氏の別ブログ「頓智・日記」に掲載されています。現地でタッチ&トライでいるデモの構想もあったそうです(断念したそうですが)。
頓智・日記

データのやりとり方法、利用可能なiPhone持続時間、エアフィルター(情報の抽出ツール)の概念や仕組み、開発の進捗度、いつリリースできるのか?、チームの実施能力、既存の携帯電話向けの情報サービスとの違い、位置情報と方位取得の仕組み、なぜユーザーはこれを使うのか?、いったいどこが新しいのか?、具体的な利用シチュエーション

に関する質問が、8月9日の事前審査の時点で主催者側からされていたとのことなので、この時点で技術的な観点からの問題点の指摘はクリアされていたのでしょう。

 当事者によるレポートは現在のところここまで。以下は、Sekai Cameraに関する分析記事・エントリーです。

・Sekai Cameraの技術的な問題点や重なるであろう特許・技術などをまとめている社怪人の日記さんの「世界カメラって…

・Sekai Cameraの位置認識技術の実装に関して、位置精度、加速度センサーでの角度検知精度など、いくつかの疑問点が指摘されている、「セカイカメラ」で電脳コイルの世界が実現?(2)

・WIRED VISIONのyomoyomoの「情報共有の未来」の、的を射た解説、仮想現実と拡張現実〜Second Life、Sekai Camera、はてなワールド。CloseBoxの「遠近」の件も言及されてます

・日経コミュニケーションの堀越功氏執筆によるSekai Camera記事、iPhoneアプリの未来を見せてくれた「Sekai Camera」

koya

« 2008年9月17日

2008年9月18日の投稿

2008年9月19日 »

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

松尾 公也

松尾 公也

Mac誕生前夜の1983年業界入り。
PC Magazine、PC WEEK、MacUserなどを経て、IT業界の裏道を歩みつつ現在に至る。

詳しいプロフィール

Special

- PR -
カレンダー
2013年2月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28    
closebox
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

カテゴリー
エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ