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オールドシンセサイザーのMS-10を書斎からひっぱりだそうとしてたら、ふいにラベンダーの香りがして気絶してしまいました。目覚めたらこんな本が落ちてたのです。
シンセサイザーここがポイント
古山俊一/著
音楽之友社
奥付を見ると、1982年3月発行とあります。時をかける中年になってしまったわけですね。
読んでいくうちにおそろしい事実がわかってきました。これは、7月24日にAmazonのみで発売されるという、ニンテンドーDS用でありながらゲーム性を一切廃し、40代を狙い撃ちしたようなタイトル、「KORG DS-10」に向けて書かれていたかの内容だったのです。こんな先見性は奇天烈斎でももってなかったのではないでしょうか。
「シンセサイザーここがポイント」は、当時の代表的なシンセサイザーのほとんどを網羅して解説しているだけでなく、シンセサイザーの基本理論、音づくりのコツなどを、「MS-20を例にとって」解説してくれているのです。
同シリーズに、「シンセサイザーここがポイント2」という1990年発行のものがあるので、それと間違わないこと。たぶん、取り上げているシンセが違います。
この本では、たとえば、「人の声」。MS-20で「ア」「イ」「ウ」「エ」「オ」を出すためのセッティング図が掲載されているのです。DS-10はMS-10をベースにしているとはいっても、ハイパスフィルター、バンドパスフィルターを備え、VCOも2つあるので、事実上MS-20と同等と言えます。だから、このセッティング図はほぼそのまま使えるのです。
ほかにも、犬、猫、カエル、バスドラ、スネア、ハイハットといったサウンドの設定図がMS-20を例に掲載されています。
参考曲はYMOのCosmic Surfin'を多重録音でやろうというもの。これは6トラックをフルにつかって、それでも足りなければWi-Fiでつないでライブ演奏しろってことですね。
26年も前の、とうに時代遅れの書籍がこうして日の目を見ることってあるんですなあ。
追記1:ドイツ展示会の様子がビデオ収録されているので、これもどうぞ。
MESSE08: A Korg Synth In Your Pocket
関連記事:
・ニンテンドーDS“KORG DS-10”の実力をさらに深く探り下げてみる(その3)
・ニンテンドーDS“KORG DS-10”の実力をさらに深く探り下げてみる(その2)
・ニンテンドーDS“KORG DS-10”の実力をさらに深く探り下げてみる(その1)
・30年後、MS-10はてのひらにのった
追記2:
友人のタイムトラベラーであるヤスシ・ネハから別の情報が寄せられました。やはり音楽之友社から1984年に出版された、「シンセサイザー操作事典」という、DS-10マニュアルになりうる本だそうです。ネハ氏によれば、「CS-10(ヤマハ)、SH-2(ローランド)、MS-20の3機種が対象となっています」なので、だいじょうぶなはず。
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