CloseBox and OpenPod:ITmediaオルタナティブ・ブログ (RSS) CloseBox and OpenPod

Mac、iPhone、iPod、VOCALOID、DTM、楽器、各種ガジェット、自転車、メディアなどの情報・雑感などなど

« 2008年1月11日

2008年1月12日の投稿

2008年1月13日 »

 「サ行がうまく発音できない」とか「声がすぐケロる」とか「音量がふぞろい」「鼻声」とかいろいろ言われている鏡音リン・レン。しかし、2ちゃんねるの某スレを見ていたら、

ピーキーすぎてお前には無理だよ」と言われないように精々精進するしかないわな

と建設的な意見が。

 このじゃじゃ馬をうまく調整している人たちの手法は、以前書いたように、DYNなどの各種パラメータを細かくコントロールするとか、コンプを大々的にかけまくってそろえるといったものですが、細かいコントロールで調整しようにも、こちらはCrossOver Macの不完全実装なので調整画面が見えない状態で一筆書きしなければなりません。

 そこで、このピーキーすぎるマシンボイス対策として、こういう方法があるんじゃないかと思いついたのが、ハードウェアの導入。

 もうやっている人はいるんでしょうけど、タブレットを使ってみることにしました。

 画面に直接書き込めるタブレットPCや、ワコムの液晶タブレットを使えばいいんでしょうけど、正直そこまで細かい制御をする必要性も実力もないので、実力値に見合った、いちばん安い小型タブレットを買いました。

 プリンストンのスリムタブレット(6800円)です。Mac用ドライバがあるやつではいちばん安かったので。

 これを使うと、わりと楽にコントロールの一筆書きが出来ます。うまくすれば、DYNを使ったビブラートもかけられます。22個のキー設定ができるので、うまくすればVOCALOID Editor操作がラクチンになるかも。

 Mac用のドライバがあるので、これを使うことで、Mac OS X上のCrossOver Macで鏡音リン・レンのVOCALOID Editorが動作するというわけです。ノートを置いていく作業はトラックパッドのほうがやりやすいので、MacBook Proのほうで入力、コントロールエリアでの入力のみをタブレットでやることにしました。

 となれば何か作りたくなるのが人情。リンでやるなら演歌ということで、初の演歌に挑戦してみることに。ニコニコ動画でいえば、「こぶち」タグ、ピアプロなら「演歌」タグがけっこう充実しているのにびっくりしました。

使いにくい女のブルース

 主に使ったのは、音量調整のDYNとピッチのPIT。DYNは音のばらつき調整と長い音符の消え方調整、そして低音部でのビブラートに。こぶし部分をぜんぶPITでというのは少々きついので、ポルタメントの極端なピッチ変動をゆるめにするために、逆方向に調整しました。あまり効果は上がってないかもしれませんが、これをトラックパッドだけでやろうとすると、たぶん指がつってしまったでしょう。ピッチベンドでやればいいという話もありますが、今回はオケも含めてMIDIキーボードを一切使ってません。タブレットつないだせいでUSBポートが空いてないので(笑)

 先日紹介したYahoo!のJavaScriptベースのプレーヤーを埋め込んでみました。

 そのほかの魅力的なFlashプレーヤーはこちらで。

ブログに使えるお気に入りの MP3プレイヤーを探そう!(ポッドキャストジャーナル)

 ピアプロにもあげました。

関連記事:
「ピーキー過ぎてお前にゃ無理だよ」——“金田バイク”が参考出展
Yahoo!のMP3プレーヤーを試してみた
どうせ「じゃじゃ馬」ならと、鏡音レンに英語の歌をうたわせてみた
鏡音リン・レン使いは、ほっと一息ついている説

koya

« 2008年1月11日

2008年1月12日の投稿

2008年1月13日 »

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

松尾 公也

松尾 公也

Mac誕生前夜の1983年業界入り。
PC Magazine、PC WEEK、MacUserなどを経て、IT業界の裏道を歩みつつ現在に至る。

詳しいプロフィール

Special

- PR -
カレンダー
2013年2月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28    
closebox
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

カテゴリー
エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ