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これだけ日本で流行している初音ミクのことだから、きっと世界でも大反響を呼ぶに違いない……。そんな期待のもとに、Google NewsでVOCALOIDキーワードを設定してRSS購読しているのですが、ほとんどひっかかりません。悲しいことに、それが現実のようです。
でもつい先日、CNETのブロガーがこんな記事を書いているのを発見。
An android girl who can really sing
Presently, the hottest girl in town is Ms Hatsune Miku. She is in music business, er... sort of, that's for sure.
日本のCNETは読者ブロガーも含めてみっくみくにされてるけど、ついに米国もか、と思ったところ、この記事を書いているのは日本人ということが判明。
筆者は、我が母校である東京外語大AA研の元教授、松下周二氏で、このブログでは「モバイル・オジサン」を名乗っている。かっこよすぎる。CNET Asiaではこういうふうに各国のブロガーがそれぞれのお国のIT事情をとりあげているらしいです。ということで、これはRSS購読リストに追加。TOKYOMANGOとか、日本のガジェットを取り上げてる英語のサイトって視点が違ってておもしろいですね。
ちょっと前にさかのぼっても、ゲームニュースサイトのKotakuが取り上げているくらい。あとはGizmodoくらいか。
・Cute Virtual Idol Sings Portal Song
・「VOCALOID 2」日本のアニソン・ジェネレーター(動画)(原文)
ソーシャルニュースサイトのDiggでも、VOCALOIDキーワードでは“VOCALOID2 Hatsune Miku sing Ievan Polkka”が最大の4 diggs。ほとんどが1 digg。
中国のWikipediaの熱さともえらい温度差ですね。
なぜこれだけの差があるのでしょうか?
VOCALOID関連のGoogle Newsをタイムライン表示で見てみると、こんなふうになります。
2003年には、NewScientist.comで、“Software puts world-class soul singers on tap”という記事が掲載されています。
Vocaloid tackles this problem by breaking the human voice into 2500 phonemes, or syllables. To encode a voice, Zero-G's engineers record the waveforms produced when each of these phonemes is sung at four different pitches - a process that takes five working days.
このころは、収録に5日もかかってたんですね。たいへんだあ。英語と日本語の違いはあるだろうけど、初音ミクは2日だったそうですからずいぶん技術は進歩したんだなあ。と感慨に浸りつつも、やはりニュースとして取り上げられていたのは2003年くらい。2004年にはシンセ関連雑誌のみが掲載。
技術的なところは2003年のLola、Leonからそんなに違わないから取り上げるだけの理由がない、ということなんでしょうかね。ちなみに、Sweet Annもぜんぜん出てきません。
でも、そもそも日本のポピュラーミュージックなんか、米国ニュースではぜんぜん取り上げられないんだから、これで普通なのかも。
米国のニュースメディアで大々的に取り上げるようになるのはいつになるのでしょうか。今後も注意深く見ていきたいと思います。
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