CloseBox and OpenPod:ITmediaオルタナティブ・ブログ (RSS) CloseBox and OpenPod

Mac、iPhone、iPod、VOCALOID、DTM、楽器、各種ガジェット、自転車、メディアなどの情報・雑感などなど

« 2007年9月25日

2007年9月26日の投稿

2007年9月27日 »

 これまでライバルがほとんど対抗できていなかった音楽ダウンロード販売で、iTunes Storeに、既に抜かれてしまったけれども巨人Amazonが乗りだしました。

 昨日のエントリーでは時間がなかったのでちょっと試しただけですが、Macをフルサポートしていることもあり、多くのユーザーが使っていけるサービスだと実感しています。

 ただ、両方のサービスを行き来するのは非常に煩雑です。iTunesとSafariといったふうにアプリケーションを切り替えなければいけませんし、いちいち相違点をチェックするのが面倒です。

 単純な価格の違いだけではないのです。例えば、ピンク・フロイドの超名作「炎〜あなたがここにいてほしい」こと“Wish You Were Here”。iTunes StoreとAmazon.comはこんな違いがあります。

iTunes Storeでは、

・アルバムは7.99ドル
・1曲1.29ドル
・しかも楽曲単体で買えるのは2曲だけ
・「狂ったダイヤモンド」前後編と「マシーンへようこそ」はAlbum Only

Amazon MP3では、

・アルバムは5.60ドル
・1曲89セント
・ただし「狂ったダイヤモンド」後編だけは1.94ドル(前編より短いのに)

 一方、「おせっかい」こと“Meddle”に入っている大作“Echoes”は、iTunes StoreではAlbum Onlyで買えませんが、Amazon MP3では3.87ドルと通常の3倍の価格で買えます。アルバム価格はどちらも7.99ドルと同じ。

 これでどういうことが言えるかというと、ピンク・フロイドのジョジョ関係だけを集めたい人は、「クレイジー・ダイヤモンド」前後編と「エコーズ」だけを買えばいいので、iTunes Storeの15.98ドルに対し、Amazon MP3ではわずか6.70ドルだけですむのです。

 しかし、Amazonが全面的によいわけではありません。

 iTunes Storeは、ミュージックビデオやデジタルブックレットをバンドルしたデラックス版などがありますが、それ以外のサービスではこれらのオプションはありません。

 ユーザーにとっては選択肢があるのはいいんですけど、iTunes Storeを見てて、「ここで買っちゃっていいのかな」という疑問を一瞬で解決することってできないものでしょうか?

 iTunesのプラグインで、controlなんかのモディファイアキーを押しながら曲やアルバムを選択すると、Amazonでの価格が出てくるような。

 Webでの価格比較については、秋元@サイボウズラボ・プログラマーさんも提案していました。

 Yahoo! Searchのオーディオサーチにオプションで価格比較がつけばいいんですけどね。iPod nanoのCM曲であるFeistの1234を検索してみました

 さらに6 download locationsというところをクリックすると、ここに飛んで、価格比較ができます。

 でも、そこにはAmazon MP3にはない(未対応)、というオチでした。

koya

« 2007年9月25日

2007年9月26日の投稿

2007年9月27日 »

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

松尾 公也

松尾 公也

Mac誕生前夜の1983年業界入り。
PC Magazine、PC WEEK、MacUserなどを経て、IT業界の裏道を歩みつつ現在に至る。

詳しいプロフィール

Special

- PR -
カレンダー
2013年2月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28    
closebox
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

カテゴリー
エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ