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ICT、クラウドコンピューティングをビジネスそして日本の力に!

« 2012年8月15日

2012年8月16日の投稿

2012年8月17日 »

OpenFlowを利用したソリューションは、本格的商用を展開しているNiciraのほかにも、ベンチャー企業の米ビッグスイッチ国内ベンチャーのMidokuraやあくしゅ、大手企業ではNECやIBMなどが取り組んでいます。最近では、IIJとACCESSとの合弁会社によるSDNの研究開発の発表、オラクルのSDNベンダの買収、シスコのOpenFlow/SDNに対応する戦略を発表するなど、SDN周辺の動きが加速しています。

ビッグスイッチ(Big Switch Networks)

ビッグスイッチは2012年1月にOpenFlowコントローラ「Floodlight」をオープンソースソフトウェアとして公開し、2012年4月には商用化に向けて13億ドルの資金を調達するなど、Floodlight OpenFlowコントローラの市場への普及を急いでいます。ビッグスイッチのOpenFlowコントローラは、「オーバーレイ方式」を採用しており、OpenFlowに対応した仮想スイッチとトンネル化で接続することで仮想ネットワークを実現します(関連記事)。

ミドクラ(Midokura)

アマゾンやグーグル出身のトップエンジニアが集まる日本国内のベンチャー企業のミドクラは、ミドクラは、NTTやビットアイル、1stホールディングスなどの日本の有力企業からシード資金を調達し、2012年12月に仮想化ソリューション「Midonet」のバージョン1を提供する予定です。現在のベータ版では、OpenStackのQuantumとインテグレーションされており、今後CloudStackとのインテグレーションも計画されています。

あくしゅ(Wakame-vdc)

あくしゅの提供する「Wakame-vdc」はOpenStackやCloudStackに相当する日本国産のオープンソースのクラウド基盤ソフトウェアです。2011年12月には、NECがオープンソースで提供するOpenFlowコントローラの「Trema」を採用し、Open vSwitchと連携し、ネットワーク仮想化を実現する機能を実装しています。

NEC

NECは、OpenFlowのソリューション「UNIVERGE PFシリーズ」を提供しており、OpenFlowoコントローラとスイッチをハードウェアで提供する「ホップバイホップ方式」となります。日本では、日本通運、金沢大学付属病院、NTTコミュニケーションズなど、トライアルも含めて100以上の導入実績があります。

IIJ
IIJとACCESSは2012年4月5日、SDNを実現するソフトウェアの開発を行う合弁会社「ストラトスフィア」を設立したことを発表しました。2012年6月4日には、事業説明会を開催しサービスの方針を発表しています。「ストラトスフィア」のサービスの特徴は、「オーバーレイ方式」でEtherIPのほか、VxLAN、NVGRE、米ニシラネットワークスのSTTなどに複数に対応しています。OpenFlowコントローラは、NOX、floodlight、tremaの複数のオープンソースに対応しています。さらに、マルチハイパーバイザに対応するIaaSとの連携、マルチ言語、マルチ開発言語に対応するPaaSとの連携にあたってのAPIも再定義するとしています。今後、SDN IaaS製品版をリリースし、特定のPaaS機能等を取り込み機能を整備しCloud OS製品版をリリースするとしています(関連記事)。

Oracle
米Oracleは2012年7月30日、SDNベンダーの米国Xsigo Systemsと買収契約を締結したと発表したことを発表しました。VMWareがNicira買収を発表した1週間後になります。XsigoのツールはOracleの「Oracle VM」サーバ仮想化技術と統合される計画です(関連記事)。

シスコシステムズ
米シスコシステムズは2012年6月13日、SDNを推進する新戦略「Cisco Open Network Environment」(Cisco ONE)を発表しました(関連記事)。シスコの戦略の目的は、SDNのアプローチはあくまでも一つのアプローチであり、アプリケーションに合わせてネットワークインフラを柔軟にカスタマイズできるように、新API「One Platform Kit」(onePK)、OpenFlow/SDN対応、オーバーレイネットワークの3つの手段で実現させていくとしています。シスコは、これまで、プロプラエタリのイメージが強かったのですが、オープンクラウドの戦略に大きくシフトしてきているといえるでしょう。


オープンクラウド入門 CloudStack、OpenStack、OpenFlow、激化するクラウドの覇権争い (Next Publishing(Cloudシリーズ))

 

 

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MASAYUKI HAYASHI

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プロフィール

林 雅之

林 雅之

ICT企業勤務。クラウドサービスのマーケティングを担当。
国際大学GLOCOM客員研究員。社団法人クラウド利用促進機構アドバイザー。
著書『オープンクラウド入門(インプレスR&D)』『「クラウド・ビジネス」入門(創元社)』

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