Software-Defined Network(3)OpenFlowの歴史
OpenFlowは、2008年ごろからスタンフォード大学を中心に「OpenFlowスイッチコンソーシアム」が設立され、標準化の研究開発が進められました。本コンソーシアムで標準仕様の策定が進められ、2009年12月にはOpenFlowプロトコル仕様のバージョン1.0、2011年2月にはバージョン1.1がリリースされ、基本的なデータセンター向けの基本仕様がほぼ完成しました。
2011年3月21日には「Open Networking Foundation(ONF) 」が設立され、グーグル、フェイスブック、マイクロソフト、ベライゾン、ドイツテレコムのキャリアやクラウド事業者で構成されるボードメンバー(2011年12月にはNTTコミュニケーションズが参加)と、シスコシステム、ヒューレッドパッカード、IBM、NEC、VMware、NTTなど17社がメンバーとして参加をしています。2012年7月現在では、70社を超える企業が参加をしています。
バージョン1.2以降については、ボードメンバーが議題をあげ、ボードメンバーを含むメンバー企業で議論し仕様を策定し、最終的にはボードメンバーが意思決定を行うというプロセスで仕様を策定しています。
OpenFlowが注目を集めるきっかけとなったのが、2011年10月17日からスタンフォード大学で開催されたONFが主催する「第1回Open Networking Summit 2011(ONS)」です。
2011年12月にはバージョン1.2がリリースされ、2012年4月にはIPv6対応などを追加したバージョン1.3がリリースされています。2012年中は、バージョン1.3を安定版としてバグフィックスだけを追加したバージョン1.3.xが提供される予定となっています。
2012年4月13日には、スタンフォード大学、UCバークレー大学、NECなど12の企業や大学が共同で、SDNを実現するソフトウェア群の開発やOpenFlowを利用した新世代ネットワークに関する研究開発機関「Open Network Research Center(ONRC)」の設立が発表されています。
2012年4月16日からONF主催の「第2回Open Networking Summit 2012」が開催されました。
- (1)概要編(2012/08/06)
- (2)OpenFlowとは(2012/08/07)
- (3)OpenFlowの歴史(2012/08/08)
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※担当キュレーター「わんとぴ」
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