オルタナティブ・ブログ > 『ビジネス2.0』の視点 >

ICT、クラウドコンピューティングをビジネスそして日本の力に!

Software-Defined Network(6)SDN/OpenFlowの導入事例(国内)

»

国内におけるSDN/OpenFlowの事例をご紹介しましょう。

日本通運 

2011年1月にNECのOpenFlowスイッチ「UNIVERGE PFシリーズ」を採用し、プライベートクラウドを導入しています。自社のネットワーク構成を変更する際に、ベンダーに設定作業を依頼する必要があり、1回に約100万~200万円の費用がかかっていました。 

今回の導入によって、インフラ提供のリードタイムを大幅に短縮し、ネットワークの変更設定作業も社員が対応できるようになったことで、ベンダーへ支払っていた設定変更のコストが不要となり、自社による運用比率を高めています。 

現行の基幹系業務システムは、物理サーバー約500台で構成されており、順次仮想マシンに移行し、最終的には約100台規模にサーバー台数を集約する計画をたてています。これにより、機器コストや電力コストの削減、さらにはハウジング費用の削減にもつながっています。 

さらに、ネットワークの柔軟性を高めることで、ビジネスや環境の変化にあわせて、柔軟に情報システムを最適化できるような環境も構築しています。 

NTTコミュニケーションズ 

NTTコミュニケーションズは2012年6月に、OpenFlowを活用した世界初の企業向けクラウドサービス「Bizホスティング Enterprise Cloud」の提供開始を発表しました。本サービスは、NECのOpenFlowスイッチ「UNIVERGE PFシリーズ」を採用し、データセンター内だけでなく、データセンター間のネットワークにも採用しています。 

NTTコミュニケーションズでは、ONF (Open Networking Foundation)のボードメンバーでもあり、2012年4月に開催された「Open Networking Summit 2012」では、OpenStack QuantumをOpenFlowコントローラーとしてOpen vSwitchを制御し、仮想マシンを稼働させたまま日本から米国の物理サーバーへと移すライブマイグレーションをするデモを実施しています。 

金沢大学付属病院 

金沢大学附属病院は、2012年2月にNECのOpenFlowスイッチ「UNIVERGE PFシリーズ」を採用した新臨床研究棟のネットワークを構築し、3月末に稼働させています。付属病院では、診療部門ごとにネットワークを構築しおり、ネットワークの構成を把握しづらく、新たな医療機器を追加するごとに設定変更と接続検証の稼働が発生していました。OpenFlowを導入することで、部門ごとのネットワーク仮想化を実現し、コントローラーの集中制御によるリソース共有化により機器第数を減らすことでコスト削減を進めています。 

国内においては、NEC のOpenFlowスイッチ「UNIVERGE PFシリーズ」の導入が進んでおり、すでに10を超える企業や団体が導入しており、導入前のトライアルも含めると100以上となっています(関連記事)。


オープンクラウド入門 CloudStack、OpenStack、OpenFlow、激化するクラウドの覇権争い (Next Publishing(Cloudシリーズ))

 

 

「クラウド・ビジネス」入門「クラウド・ビジネス」入門 電子書籍(iTunes Store) 

担当キュレーター「わんとぴ
OneTopi「クラウド」@cloud_1topi(クラウド)  OneTopi「情報通信政策」@ict_1topi(情報通信政策)
OneTopi「電子書籍」@ebook_1topi(電子書籍) OneTopi「モバイル」@mobile_1topi(モバイル)
OneTopi「SmartTV」@smarttv_1topi(スマートテレビ) OneTopi「地域活性化」@localict_1tp(地域活性化)
OneTopi「スマートシティ」@smartcity_1tp(スマートシティ)

Comment(0)