『ビジネス2.0』の視点:ITmediaオルタナティブ・ブログ (RSS) 『ビジネス2.0』の視点

ICT、クラウドコンピューティングをビジネスそして日本の力に!

« 2012年8月1日

2012年8月2日の投稿

2012年8月3日 »

米国政府におけるビッグデータの取り組みについてご紹介しましょう。

米国政府のオバマ政権では2012年3月29日、急速に増大するデジタルデータを活用することを目的とし、「ビッグデータ研究開発イニシアティブ(Big Data Research and Development Initiative) 」を公表しました。本イニシアティブは、昨年の大統領科学技術諮問委員会(President’s Council of Advisors on Science and Technology、PCAST)のビッグデータ関連技術に対する政府投資への投資を強化すべきであるという提言に応える形で策定されています。

本イニシアティブを作成した米国科学技術政策局(Office of Science and Technology Policy、OSTP)を中心に

6つの政府機関が参加し、

  1. 膨大な量のデータ管理や分析を必要とする最先端中核技術の発展の促進
  2. 科学技術分野における発見速度の加速や、国家安全保障の強化、教育等への寄与
  3. ビッグデータ技術分野の発展・活用に必要な人材育成の達成

などを目的とし、米国が直面している課題解決に役立つための、巨大なデジタルデータの組織化やそこからの知識抽出を行うための技術やツールの開発などを行なっています。

image
出所:情報通信白書2012

国立科学財団(National Science Foundation、NSF)
・データサイエンティスト育成のための大学でのプログラム。
・カリフォルニア大学での1,000万ドルのプロジェクト。
・地球科学者が地球についての情報を利用し、分析し、共有することを可能にする「Earth Cube」のプロジェクト支援のための助成金。

国立衛生研究所(National Institutes of Heath、NIH)
Amazon Web Services(AWS)で200テラバイトにものぼる1,000のゲノムプロジェクトのデータがクラウド上で自由に手に入る。世界の75以上の大学や企業が参加する、遺伝子調査プロジェクト。

エネルギー省(Department of Energy、DOE)
2,500万ドルかけて、「SDAV」(Scalable Data Management,
Analysis and Visualization)という新たな研究機関を設立。

国防総省(Department of Defense、DOD)
ビッグデータ新規研究プロジェクトに6,000万ドル投資。
ビッグ・データを利活用し、自立型ロボット・システムを構築することを目標の1つに。
ビッグデータに関するコンペティションを開催。

国防高等研究計画局(Defense Advanced Research Projects Agency、DARPA)
年間2,500万ドルを4年かけて投資する「XDATA program」を実施し、テキスト文書やメッセージ・トラフィックなど非構造データを含めた大規模データ解析プログラムツールを開発。

アメリカ地質調査所(US Geological Survey、USGS)
「John Wesley Powell Center」を提供することで、地球システム科学に関するビッグデータを分析等できる場を科学者に提供。

ビッグデータに関しては、米政府全体で2億ドル(185億円相当)を超える研究開発予算を充てるなど、ビッグデータによる米国の国際競争力強化につなげる取り組みを進め、民間企業や大学、非営利団体への参加も呼びかけています。

 

※担当キュレーター「わんとぴ

OneTopi「クラウド」@cloud_1topi(クラウド)   OneTopi「情報通信政策」@ict_1topi(情報通信政策) OneTopi「電子書籍」@ebook_1topi(電子書籍)

OneTopi「モバイル」@mobile_1topi(モバイル) OneTopi「SmartTV」@smarttv_1topi(スマートテレビ)

OneTopi「地域活性化」@localict_1tp(地域活性化)OneTopi「スマートシティ」@smartcity_1tp(スマートシティ)

MASAYUKI HAYASHI

« 2012年8月1日

2012年8月2日の投稿

2012年8月3日 »

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

林 雅之

林 雅之

ICT企業勤務。クラウドサービスのマーケティングを担当。
国際大学GLOCOM客員研究員。社団法人クラウド利用促進機構アドバイザー。
著書『オープンクラウド入門(インプレスR&D)』『「クラウド・ビジネス」入門(創元社)』

詳しいプロフィール

Special

- PR -
最近のトラックバック
カレンダー
2013年5月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
business20
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

カテゴリー
エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ