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ICT、クラウドコンピューティングをビジネスそして日本の力に!

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スマートテレビの台頭」と「スマートテレビ市場をリードする事業者」「プラットフォーム覇権争いに続いて、スマートテレビ向けの開発者の状況について整理をしてみたいと思います。

開発者の囲い込みを急ぐ韓国サムスン電子

韓国のサムスン電子は、自社のスマートテレビの「Samsung Apps」から配信されるアプリを作るために開発環境を提供しています。

2010年以降は開発コンテストも開催し、その優勝賞金は10万ドル、コンテストの優勝者はCESの会見でアナウンスをするなど、開発者の囲い込みを図っています。2012年のCESの会見で発表されたように「Samsung Apps」には1,400のアプリが用意されており、世界中で毎日5万件がダウンロードされているといいます。

サムスンは2012年1月5日、アプリ開発キットSDK 3.0をリリースしました(関連記事)。SDK 3.0の主な特徴は、テレビとリモコン用モバイルデバイスとの相互連携、アプリ広告の開発、課金機能、リモコンやマウスやキーボード、ゲームコントローラーの代替を支援するツールとなっています。

すでに、世界140カ国の2,500人がサムスンのスマートテレビ開発者フォーラムに参加しており、サムスンのスマートテレビの「Samsung Apps」を中心にスマートテレビ事業のエコシステムを形成しています。

サムスンがテレビ向けのアプリストアを充実させるなどのエコシステムに力を入れる背景には、テレビ自体で多くの利益をあげることは難しくなっており、販売後にアプリやサービスで収益を上げる脱売り切りのビジネスモデルの構造へと転換を図っていることが読み取れます。

開発者向けの共通のプラットフォームの構築を目指す「Smart TV Alliance」

一方、韓国のLG電子とPhilipsブランドのテレビ事業を運営するTP Visionは2012年6月20日、Smart TV Allianceを設立し、開発者向けの共通のプラットフォームの構築を目指しています。

image
Smart TV Alliance トップページ

これまでのスマートテレビは、メーカーやブランドごとに異なるプラットフォームや様々なテクノロジーが使われ、テレビ向けのアプリ開発者にとって非常に開発しにくい環境となっていました。

複数のブランドが参加するテレビ向けの開発プラットフォームを共通化することで、開発できる環境の簡素化とフィールドを充実させ、多くの開発者が参加できるようにし、メーカーや消費者に対してもよりリッチなVODや音楽サービス、ゲームなどを提供できるエコシステムの形成を目指しています(関連記事)。

すでに、アライアンスでは、開発者が無償でダウンロードが可能なHTML5などのオープンウェブ技術をベースとしたSDK(開発キット)のファーストバージョンを公開し、2012年末には、SDK 2.0の公開を予定し、2013年以降のモデルにはSDK2.0で開発されたアプリを組み込まれていく予定です。

スマートテレビの開発者の囲い込みが進む

スマートテレビの分野においては「Google TV」やサムスン、LG電子等のSmart TV Allianceなどといったように、各社、団体による囲い込みが加速しています。スマートテレビの普及のためには、開発者の囲い込みは欠かせず、開発者にとって魅力的な開発環境を提供できるようになれば、アプリケーションやサービスも充実し、リビングの中心に位置し、子どもたちから大人たちまで楽しむことができる消費者の多様な要求に応えるサービスを充実させていくことができるでしょう。

 

※担当キュレーター「わんとぴ

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MASAYUKI HAYASHI

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プロフィール

林 雅之

林 雅之

ICT企業勤務。クラウドサービスのマーケティングを担当。
国際大学GLOCOM客員研究員。社団法人クラウド利用促進機構アドバイザー。
著書『オープンクラウド入門(インプレスR&D)』『「クラウド・ビジネス」入門(創元社)』

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