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ICT、クラウドコンピューティングをビジネスそして日本の力に!

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2010年5月12日 »

原口ビジョンⅡでは、達成目標として、「「光の道」100%実現」の次に、「「日本×ICT」戦略による3%成長の実現」を位置づけています。その中で、一番最初に掲載されているのが、「ICTによる協働型教育改革の実現」で、達成目標が以下のとおりとなります。

■ ICTによる協働型教育改革の実現    
● 2020年までに、フューチャースクールの全国展開を完了

  • 2010年度より、「フューチャースクール推進事業」を着実に推進
  • タブレットPC、デジタル教材(電子教科書)等を活用し、児童・生徒が互いに学び合い、教え合う「協働教育」についてガイドライン化(2010~12年度)し、これに基づき全国展開を計画的に推進
  • 2010年度より「教育クラウド」の構築を進め、2012年度には教育現場に加えて校務への活用を開始し、2015年度までには学校運営の状況についての評価を可能とする体制を整備 

昨年12月に公表された「原口ビジョン」におけるフューチャースクールの推進では、「デジタル教科書を全ての小中学校全生徒に配備(2015年)」という内容が盛り込まれていましたが、今回はデジタル教科書の具体的な目標設定については、掲載されていません。今回は、「デジタル教科書」は使わず、「デジタル教材(電子教科書)」という表現にしています。参考ですが、デジタル教科書については、「「デジタル教科書」に関する取組みについて」でまとめていますので、一読ください。

フューチャースクールでは、現時点では明確な定義はしておらず、2010年度からの推進事業を推進している中において、2010年度までに「協働教育」のガイドラインを策定し、ガイドラインに基づき、全国展開を計画的に実施していくとしています。

なお、フューチャースクールの予算については、総務省が昨年12月に発表した「平成22年度 総務省所管予算(案)の概要(PDF) 」の中で、「ICTを使った「協働教育」の推進」で10億円が新規予算に盛り込まれています。

そして、2010年度から構築が始まるのが「教育クラウド」です。「教育クラウド」については、総務省が2月10日に公表した『 「スマート・クラウド研究会中間取りまとめ(案)-スマート・クラウド戦略-」に対する意見の募集』にも掲載されています。詳細は、「フューチャースクール(協働教育)実現のための教育クラウド」を参照ください。

本戦略の中では、「教育クラウド」については、教育現場で使われるデジタル教材やナレッジデータベースを「教育クラウド」を介して全国に提供することとし、ICT機器を活用して、お互いが教え合い、学び合う「協働教育」(フューチャースクール)の実現に効果が高いと期待されるとしています。

そして、2012年からは、「教育クラウド」に校務システムも活用していくとしています。まだまだ学校における校務システムの導入は進んでいるとはいえず、全国的に導入が進むことになれば、先生の作業効率は高まり、児童・生徒と接する機会を増やすことが期待されています。

フューチャースクール実現には、様々な変化が要求されるため、授業の進め方やリテラシーの問題、そして電源確保など、様々な問題が顕在化することが予想されます。ICT支援員といった人材を配置することも必要となるでしょう。全国で普及させることが、子どもたちの学力向上につながるか、というの賛否両論があります。また、学校を管轄しているのは、文部科学省であり、文科省と総務省の連携は必要不可欠となるでしょう。文部科学省でも懇談会を開催し、デジタル教科書の導入についても検討項目の一つにいれ、検討を開始しています。

フューチャースクールの実現は、未来の子どもたちの学校教育に大きな影響を与え、日本の将来を左右するといっても過言ではありません。2020年までにどのような形で、実現に向かっていくのは、まずはスタートラインの行方が注目されるところです。

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MASAYUKI HAYASHI

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プロフィール

林 雅之

林 雅之

ICT企業勤務。クラウドサービスのマーケティングを担当。
国際大学GLOCOM客員研究員。社団法人クラウド利用促進機構アドバイザー。
著書『オープンクラウド入門(インプレスR&D)』『「クラウド・ビジネス」入門(創元社)』

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