『ビジネス2.0』の視点:ITmediaオルタナティブ・ブログ (RSS) 『ビジネス2.0』の視点

ICT、クラウドコンピューティングをビジネスそして日本の力に!

« 2008年5月2日

2008年5月3日の投稿

2008年5月4日 »

日本の国際競争力が低下した。世界における日本の存在感がなくなった。もはや日本の経済は一流でなくなった。等様々な表現で日本の国際競争力の低下が指摘されています。

総務省の情報通信審議会は、4月25日、国際競争力を強化する観点から、研究開発、標準化に関する具体的推進方策について審議を行い、「我が国の国際競争力を強化するためのICT研究開発・標準化戦略(案)」をとりまとめを公表しました。

この戦略(案)の資料は、244ページにも及ぶ膨大な資料なので、読み応えが結構あります。すべてを網羅することは不可能ですが、未来のICTを考える上で興味深い内容をピックアップし、本ブログの中で何回かに分けて取り上げていきたいと考えています。

第一部の第1章と第2章は日本のICT分野や研究開発の現状についてが述べられており、第3章では新たな研究開発のポイントが記載されています。

「新ICTパラダイム創出」の分野では、光・量子通信技術、ナノICT などの先進的な技術分野の研究開発を通して、これまでとは全く異なる新しいコミュニケーションパラダイムを生み出すことで、20 年後の日本の糧となるICT の「種」をつくる研究開発を目指しています。

この研究分野の中では、「量子情報通信技術」、「ナノ・バイオICT ネットワーク技術」、「テラヘルツ技術」、「脳情報インターフェース技術」の4つの研究開発課題として含まれています。難しいキーワードが並んでいますが、一番イメージがつきやすい「脳情報インターフェース技術」をとりあげてみたいと思います。

「脳情報インターフェース技術」とは、

脳内の情報を(電極等を脳内に挿入することなく)非侵襲的に取り出し、コミュニケーション機器や入力インターフェース等を直接動作させることを目指す、全く新しいコミュニケーションパラダイムを実現するための技術である。欧米においては、重度運動障害者の意思伝達を目的とした侵襲的計測技術の研究開発が進められているが、情報弱者や高齢者、さらに一般市民のコミュニケーションサポートへと社会的に広く受け入れられるために不可欠な非侵襲計測技術においては、基本特許、論文等からも日本が圧倒的に優位な状況である。現在想定される市場規模は計測装置や入力インタフェース装置を想定すると、国内市場で7,000 億円(2025 年)、世界市場で1.2 兆円(2025 年)である。

としています。

nouinterface

 

中でも興味深いのは、「脳情報の評価技術」です。2025年には、脳情報のデータベースから情報提示システムを評価し創造的コミュニケーションを支援する技術の確立を目指すとしています。

2025年になると今より少子高齢化社会が進み、脳情報を活用したコミュニケーションのあり方が重要になっている時代になっているのかもしれません。

■関連リンク

ICTの未来(1) --脳情報インターフェイス技術

ICTの未来(2) --ネットワークロボット技術

ICTの未来(3) --コンテンツ信頼分析技術

ICTの未来(4) --感性情報認知・伝達技術


MASAYUKI HAYASHI

« 2008年5月2日

2008年5月3日の投稿

2008年5月4日 »

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

林 雅之

林 雅之

ICT企業勤務。クラウドサービスのマーケティングを担当。
国際大学GLOCOM客員研究員。社団法人クラウド利用促進機構アドバイザー。
著書『オープンクラウド入門(インプレスR&D)』『「クラウド・ビジネス」入門(創元社)』

詳しいプロフィール

Special

- PR -
最近のトラックバック
カレンダー
2013年5月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
business20
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

カテゴリー
エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ