マリコ駆ける!:ITmediaオルタナティブ・ブログ (RSS) マリコ駆ける!

翻訳・WEB・キャリアを極める~楽しく正しく新しい会社経営&オリンピックへの道~

« 2011年11月7日

2011年11月9日の投稿

2011年11月10日 »
ビジネススクールでのethics(倫理)の講義は、最後の最後まで何のために存在するのかよくわからなかった。

というのも、当事者ではない自分にとっては、あまりに当たり前のことで、こんなことをこの年になって学校で学ばなければいけないほど、アメリカ人には道徳がないのか・・・とさえ訝った。

しかしながら、パワーゲームの中に人々が放りこまれた際に、如何にもろくこの当たり前の倫理が崩れ去るのかを、その後、マスメディアを通しても、そして比較的間近でも見ることになった。

直近で言えば、オリンパスの問題。何代にもわたって損失問題を先送りし粉飾し、皆が少しずつ手を染めたがゆえに、誰も主責任を取らなくてすむようになった恐ろしい構図だ。

一番根が深いと感じるのは、社内でかかわり合った人々は皆私腹を肥やすためではなく、「会社のため」と思い、嘘に嘘を重ねていっただろうことだ。(もちろん、保身はあっただろうが)

積極的に関与しなかった人々だって、「小学生が見ても明らかにつじつまのあわないおかしな事実」に気がつかないようにするために、意識的に思考停止を行っていた違いない。

外部者からは、あまりに当たり前の倫理だが、村社会の当事者にとっては、嘘をつくことが「会社を外部から守ること」「会社のため」で、見て見ぬふりをすることが、「村社会を生きること」「会社のため」にすり替わっている。会社ぐるみの隠ぺいの典型的なパターンだ。

これは日本特有の問題ではない。アメリカではエンロン事件に端を発し、エンロンと一緒になって粉飾決算をした監査法人がつぶれ、二度とこのような問題を起こさないようにと内部統制法が施行された。

さて、もし仮に私がオリンパスの役員だったとして、私はどのような行動をとるのだろうか?

ウッドフォード氏のような行動を起こせるのだろうか?

アカデミックに習ったethicsの重要性について今は否定する気はない。
無知は倫理にすら気がつかない。
さて、それでは倫理に対する知識があるのに、それに基づいて行動することに躊躇がある時には何が有効なのだろうか?

最近の私はとってもシンプルに考えている。
夫の目を見つめて、正面から、自分の考えととった行動を話せるのか?である。
信頼できる心の鏡があると、心強い。
そしてその鏡は出来れば自分がいる村から少々遠い世界にあるとなおよし。

弊社が現在、取締役を外部で固めているのもそういうところにある。

オリンパス事件、ここで膿を出し切れるかどうかで、会社の再建がかかっている。

大里真理子

« 2011年11月7日

2011年11月9日の投稿

2011年11月10日 »

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

大里真理子

大里真理子

(株)アークコミュニケーションズ 代表取締役社長
<目指せグローバルなビジネスコミュニケーション!>
翻訳/通訳/ローカリゼーション・Web/クロスメディア制作・
ライティング・人材派遣/紹介を営む

詳しいプロフィール

Special

- PR -
最近のトラックバック
カレンダー
2013年5月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
arc
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ