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「奇跡の人」のクライマックス。物には名前があるとわかった時の、ヘレンの感動はいかほどだったのか。大学で言語学を専攻したので、子供が言葉を覚える過程には興味があり、観察している。
音をだすようになり、物まねをして音をだすようになり、大人にとって意味のある音をだすようになった。しかし、息子にとってもその音は同じ意味があるのだろうか?「ママ」と聞きとれる音をいつの間にかよく発するようになったが、どこまでわかっているのだろう?
「ママ」という言葉の70%は私に向かって使っているように見える。しかし、パパに向かって「ママ」とも言うし、人に対してではなく場所を示して「ママ」と言ったり、要求を通させようとする時にも「ママ」を使っている。「ママ」の意味が広義なのかと思っていたら、私に対して「パパ」と呼ぶこともある。これじゃぁ、ヘレンケラーのWaterにはほど遠い。言葉と対象が一対一に全然対応していない。
そういうある日、息子に桃をたらふく食べさせ、絵本を読み聞かせていた。絵本のタイトルは「くだもの」。写実的な果物の絵と、包丁を入れて食べる時の形になった絵がずっと並んでいる。「すいか」「さぁどうぞ」「りんご」「さぁどうぞ」「もも」「さぁどうぞ」
途端に息子の目がか~っと開いて顔がぱ~っと明るくなり、絵本を指して「MOMO」と叫んだ。
どうやら、さっき食べた桃と絵本に書いてある桃と「MOMO」という音の3つが一挙につながったようだ。
それから、息子は絵本や本物を見ると「MOMO」と言うし、「桃をあげるよ」というとにこ~っとする。
これぞ「Water~~~!!」
と言いたいところですが・・・
未だにじゅうたんを指して「ママ」と言うんですよね(笑)
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