Kindleを買って触ってみたお(1)
先週金曜日夜遅くに北区に帰宅してみると、Amazon USから妙な小箱が届いていました。えっこんなに早く?と思って開けるとやはりKindle。注文したのが2月17日の早朝。 それが2月20日ビジネスアワーに届くんですから、尋常ではありません。ともあれうれしいサプライズでした。
開けて、パンフレットの指示に従ってすぐに充電を開始して、しばらくすると使えるようになりました。通信関連のセットアップなしですぐに3G回線(ドコモだそうです)を検知し、AmazonのKindleストアにつながりました。
何も買わない状態では、New Oxford American Dictionaryだけがインストールされています。この辞書がどの書籍を読む時にも内蔵辞書として、語句にカーソルを当てるだけで引けます。別な辞書が必要ならそれを購入して取り替えることも可能。辞書引きがこれだけ簡単だと助かりますね。
Kindleストアで最初の1冊に何を買おうか考えて、大学時代にしつこく読んだ経験のあるHawthorneのScarlet Letter、注釈付きの版を購入してみました。これが安い。通常の版は3ドル。注釈付きでも3.6ドル。驚く値段です。人口に膾炙している著作だと、おおむねその近辺の値段が付いているようです。
以下、触ってみてわかった特徴。
- 軽い。寝ながら読むのもまったく苦にならない"薄い本"ぐらいの軽さ。
- バックライトなしの液晶のテキスト表示が極めて自然。視認性という意味では紙の上のインクとの差がない。それが読書経験の質向上に役立っている。
- ページを行ったり来たり、目次へのジャンプなどの操作インターフェースはまぁまぁ。使いづらいということはない。
- 内蔵辞書が非常に便利。カーソルを語句に当てるだけで2行の語釈が読める。より詳細な記述が必要なら別ページへ飛べばよい。内蔵辞書は上述のNew Oxford American Dictionary(日本の2,000円台の国語辞典に相当)。
- Kindle Storeでの購入はいわゆるワンクリック。Amazon USのアカウントですぐに決済。
- 購入した本のダウンロードは9,600kbpsぐらいの速度で行っているいる印象。非常に速いという訳ではない。また遅くもない。
- Kindle Storeでの本のブラウジング→購入のインターフェースはややかったるい。理由は、ウェブのようにたくさんの本を一覧することができないから。とは言え寝ながら本が買えるのはすごい。
- Kindle Storeの本の値付けが、紙との比較で直感的に「安い」と思わせる水準。これだと衝動買いを多数誘発するだろうという値付け。
- Text-to-Speech機能がある。男声、女声が選べる。実に自然な再生。再生スピードの調整も可能。オーディオブック代わりになる。
ビジネス書のコーナーで大前研一訳「ハイ・コンセプト」で知られるダニエル・ピンクの新刊"Drive"がランキングに出ていました。11ドル強。使って間もないですから、こういうのを見るとちょっと買ってみたくなりますよね。ということでお買い上げ。この調子で1時間内外で数冊買ってしまいました。この「買いやすさ」が出版業界にとってはありがたいと思います。