スイーツ(笑)を編み出す言語感覚
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非常に高度な国語力がなければ、「スイーツ(笑)」に次のようなニュアンスをこめることはできません。
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特に、マスメディア(おもに女性誌)の女性向けの特集にならうことがおしゃれであると考え、特集を鵜呑みにして気取っている女性を揶揄する言葉。実際はメディアに踊らされているだけなのだが、スイーツ(笑)本人にその自覚はない。
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はてなダイアリー・キーワード スイーツ(笑)の項
同じところに類例として「パスタ(笑) ランチ(笑) セレブ(笑) ビビッド(笑)」などが掲げてあり、思わず笑ってしまいます。
こういう少しひねた見方、あるいは、大人の世界を少し垣間見て自分との距離を測りかねている少年のような感性は、テキスト系の表現行為になくてはならないものであって、そこから諧謔も生まれれば短詩型の芸術も生まれようというものです。たぶんランボーも宮沢賢治も、似たような視点で表層的なエスタブリッシュメントを見ていたと思います。ボブ・ディランやジョン・レノンなんかも。
「スイーツ(笑)」がネット流行語大賞2007の候補になっているそうで、セブンイレブンのシュークリームもしみチョココーンもトシ・ヨロイヅカの絶品スイーツも等分に好きな自分としても、大いに気になるところ。
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