国内コラボレーティブワークスペース市場、2028年には5000億円を超える市場に
IDC Japanは2024年5月14日、「国内コラボレーティブワークスペース市場予測を発表」しました。
2023年の国内コラボレーティブワークスペース市場は、前年比成長率8.7%、市場規模は3,818億3,000万円となりました。この市場の成長は、企業内でのデジタル化推進と生産性向上へのニーズに支えられています。
近年、会議やバーチャルイベントアプリケーションの市場は急速に拡大してきましたが、2023年には成長が一段落しました。
その一方で、コンテンツサービスアプリケーションやコラボレーション/タスク管理ツール、従業員エンゲージメント向上のための双方向の情報発信機能、デジタルアダプションツールなどの需要が高まりました。これらのツールが企業内のワークスペースの高度化を促進し、市場成長を牽引しています。
労働人口の減少に伴う生産性向上の必要性から、国内企業は生成AIの導入に積極的です。生成AIを活用したアプリケーションの刷新や、非構造化データの活用が求められており、ベンダー各社はこれらの機能を取り入れることで市場競争力を強化しています。
IDCは、2024年以降も市場の成長が続くと予測しています。生成AI機能の活用によるアプリケーションの需要拡大や労働人口減少に対する生産性向上策が市場成長の要因となる見込みです。2023年から2028年の年間平均成長率(CAGR)は6.3%と予測され、2028年には市場規模が5,170億5,400万円に達するとしています。
IDC Japan株式会社のシニアマーケットアナリスト、太田早紀氏は、
国内コラボレーティブワークスペース市場が今後も成長を続けるためには、ITサプライヤーが生成AIの発展をビジネス機会として活用し、労働人口減少に対応した業種/業務別ソリューションの強化、非構造化データの活用範囲の拡大を進めることが重要です
と述べています。
出典:IDC Japan 国内コラボレーティブワークスペース市場 2024.5.14