オルタナティブ・ブログ > 『ビジネス2.0』の視点 >

ICT、クラウドコンピューティングをビジネスそして日本の力に!

AIを活用した攻撃が新たなリスクとして最上位に 〜ガートナー調査

»

ガートナーが2024年5月22日に2024年第一四半期に実施した調査によると、AIを活用した悪質な攻撃が新たなリスクとして最上位にランクインしました。この調査は、345名の企業リスク管理の上級責任者を対象に行われ、企業が直面する上位5つの新たなリスクを明らかにしています。

Gartner Survey Shows AI-Enhanced Malicious Attacks Are a New Top Emerging Risk for Enterprises

Gartnerのアナリストは

AI支援ツールを使った悪質な行動の可能性は、世界中のリスクリーダーにとって懸念事項です。音声や画像生成といったAI支援ツールの使いやすさと質の高さは、広範な影響を持つ攻撃を容易にします。

と述べています。

AI関連リスクの急増

2024年第一四半期の調査結果では、AI関連リスクが上位2位を占めました。AIを活用した悪質な攻撃が最も懸念される新たなリスクとして挙げられ、次いでAI支援の偽情報も問題視されています。また、政治的分極化の問題は前回の調査で2位にランクインしていましたが、今回は3位に落ちています。

AIを活用した攻撃と偽情報の原因
AIを利用した攻撃と偽情報の主な要因は、その能力へのアクセスの急速な拡大にあります。AIの強化は、悪意のあるコードの生成やフィッシング、ソーシャルエンジニアリングを促進し、侵入の精度を高め、信頼性を持たせることで、より被害が拡大していくとしています。

影響と対策
AIを利用した攻撃と偽情報の潜在的な影響は、評判、生産性、組織の対応能力にまで及びます。増加するデータ漏洩や情報開示の要求は、クライアント、消費者、パートナー間での組織やブランドへの信頼を損なう可能性があるとしています。

ガートナーの調査結果は、企業がこれらのリスクに対処するために、より高度な防御策とリスク管理の強化が必要であることを示唆しています。リーダーは、AI技術の進展とそのリスクを正しく理解し、適切な対策を講じることが求められます。

スクリーンショット 2024-05-28 19.00.40.png

Comment(0)