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"GXリーグ"の基本構想案について

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経済産業省は2021年12月24日、「第9回 世界全体でのカーボンニュートラル実現のための経済的手法等のあり方に関する研究会」を開催しました。

この中から、"GXリーグ"の基本構想案についてとりあげたいと思います。

GX(グリーントランスフォーメーション)リーグの目的は、

2050年のカーボンニュートラルを実現を見据えて、環境と経済の好循環を作り出すためには、カーボンニュートラルにいち早く移行するための挑戦を行い、国際ビジネスで勝てる企業群を生み出し、これらの「企業群」が、自ら以外のステークホルダーも含めた経済社会システム全体の変革(GX:グリーントランスフォーメーション)を牽引していくことが重要である。

そのため、GXに積極的に取り組む「企業群」(産)に加え、官・学・金でGXに向けた挑戦を行うプレイヤーが集まり、一体として経済社会システム全体の変革のための議論と取組(新たな市場の創造)を行う場として、経産省が中心となって、関係省庁、経済界、金融界、アカデミック等の協力の下、「GXリーグ」を設立する。

としています。

GXリーグの名称は、

・目指すべきはCNという事象だけではなく、CNに向けた脱炭素のチャレンジを通じた経済社会システムの変革(GX)であるという観点
・企業だけではなく、幅広い産・官・学・金のプレイヤーが参画する枠組みとしたいという観点
・企業による削減目標の数値としてのコミットだけではなく、そこに向けた"いち早い取組(FirstMove)"も含めて、外部から評価される枠組みとすべきという観点

の観点から名称をつけています。

GXリーグの目指す世界観(循環構造)は、

・企業の意識・行動変容と生活者の意識・行動変容の循環を通じて、企業の成長・生活者の幸福・地域環境への貢献が同時に実現されること
・これを実現するために、GXに積極的に取り組む「企業群」(産)に加え、官・学・金でGXに向けた挑戦を行うプレイヤーが、変革のための議論と取り組みを行う場として、「GXリーグ」を位置づける。

としています。

スクリーンショット 2022-01-02 170930.jpg

出典:経済産業省 2021.12

GXリーグの参画企業の要件(案)の大枠としては、

自ら、ステークホルダー、消費市場へのコミットメントにより、世界全体のカーボンニュートラルに貢献するとし、

1.自らの取組(自ら、1.5度努力目標実現に向けた、目標設定と挑戦を行い、その取組を公表する)
2.サプライチェーンでの取組(自らだけでなく、幅広い主体に働きかけを能動的に行い、SCのCNを目指す)
3.製品・サービスを通じた市場での取組(グリーン製品の積極・優先購入等により、市場のグリーン化を牽引)

となっています。

GXリーグの参画企業に求められる取組のイメージ図は以下のとおりです。

スクリーンショット 2022-01-02 171010.jpg

出典:経済産業省 2021.12

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