日本のワークプレース系アプリケーションの活用率は最低レベル、デジタル・ワークプレースの活用度
ガートナー ジャパンは2021年5月10日、世界の主要9カ国の企業で働く従業員を対象に実施した「Gartner 2021 Digital Worker Experience Survey」の結果を発表しました。
日本の従業員は他国と比べ、デジタル・スキルの自己評価が最も低いだけでなく、ワークプレース系アプリケーションの活用率も最低レベルという結果となっています。
また、新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) の影響下にあった2020年を通しての個人の生産性に関する自己評価も、最も低い結果となっています。
主に、ワークプレース系アプリケーションの活用率について、とりあげたいと思いあmス。
ワークプレース系アプリケーション・ツールの4カテゴリのそれぞれについて利用率を尋ねたところ、毎日利用している従業員の割合が、日本は他の3つの国や地域 (米国、欧州、APAC) と比較して4カテゴリのうち3カテゴリで最も低く、これらの累計での利用頻度も最も少ないという結果となっています。
ワークプレース系アプリケーションの活用度:グローバル比較
出典:ガートナー 2021.5
* ワークプレース系アプリケーション・ツールの4カテゴリ
コラボレーション・ツール:Webex、Zoom、Slack、Microsoft Teamsなど
情報共有ツール (クラウド・ストレージ):Dropbox、Google Drive、Box、Microsoft OneDriveなど
トレーニング/ラーニング・ツール:CourseLab、EasyGeneratorといったE-Learningツールなど
リアルタイム・モバイル・メッセージング:WhatsApp、WeChat、Slack、LINEなど
日本を除くアジア太平洋地域 (APAC) の対象国の従業員は、リモートワークなどの働き方を支援するデジタル・ワークプレース系のアプリケーションをさまざまな状況に応じて活用していることがうかがえます。
一方、日本の従業員は、これらのアプリケーションの活用率が少ないだけでなく、「まったく活用していない」と回答した従業員の割合も最も高い結果となっています。
今回の新型コロナウイルスの影響により、テレワークの利用が進み、ワークプレース系アプリケーションなどのデジタルツールの活用が世界各国で進んでいる一方、日本はさらに遅れをとっているという状況がみられます。