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DX解説(36)"あるべき姿"をどう描くか

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企業はDXの実現が目的ではなく、自社の競争力向上や自社の収益拡大につながるビジネス戦略の実現に向けて、まずは"あるべき姿"を描くことが重要です。

この際、既存システムは前提とせず、理想とする姿を描くことで、これまでの観点にとらわれず、新しい発想で物事を捉えることが必要です。

既存の姿を制約として捉えてしまうと、既存システムの機能配置の見直しなどにつながりにくくなる可能性があります。

以下は、システムとデジタル技術、ステークホルダーの関係を整理したイメージです。

あるべき姿は、評価情報を元に素早くサービスを改善することで、製品における顧客価値の最大化を図っていくことです。

そのためには、各種サービスやシステムから収集される顧客情報システムのデータから行動情報を一言管理する。

このことで、経営者は経営ダッシュボードで、リアルタイムに経営を判断し、適切に経営判断や投資判断を行うことができます。

また、顧客の行動情報を的確に捉え、分析することで、需要予測を行いながら、製造を行うこともできます。

こういった、以上のように、あるべき姿を描いて、判断をして実行に移していくためには、データの一元化と判断や分析できるための環境を整えておくことが重要となります。

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出所:経済産業省 デジタルトランスフォーメーションの加速に向けた研究会 中間とりまとめ 2020.12

※経済産業省は「デジタルトランスフォーメーションの加速に向けた研究会 中間とりまとめ」(2020年12月28日)を公表しており、この資料からも適宜引用しています。

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