新型コロナウイルス感染における接触確認アプリの導入に向けた取組について(案)
政府は2020年5月8日、「第3回 新型コロナウイルス感染症対策 テックチーム Anti-Covid-19 Tech Team」を 開催しました。
この中で、接触確認アプリの導入に向けた検討を行っています。
接触確認アプリの目的は、
・スマートフォンを活用して、①自らの行動変容を確認できる、②自分が感染者と分かったときに、プライバシー保護と本人同意を前提に、濃厚接触者に通知し、濃厚接触者自ら国の新型コロナウイルス感染者等把握・管理支援システム(仮称)に登録できるようにすることで、健康観察への円滑な移行等も期待できる。
・なお、正確な陽性者の状況把握や統計調査等については別途厚生労働省で構築予定の「新型コロナウイルス感染者等把握・管理支援システム(仮称)」上で行われる予定。
となっています。
システムの基本的考え方(案)としては、
・システムの基本的な前提は以下のとおりとすることでよいか。
・ BluetoothをOS上でコントロールすることで、他のアプリ利用中でもバックグラウンドで利用可能となることから、AppleとGoogleから提供されるAPIを利用して構築する。
・アプリ間で交換される識別子は周期的に変更されるものであり、個人や端末を特定できない。
・接触の記録は全て端末で管理され、感染者の照合も各自の端末内で行う。
・濃厚接触を検知するための端末間の通信や、個人に紐づかない識別子の管理は、AppleとGoogleが提供する機能により実現する。
・ 通知サーバーでは、陽性者のアプリの識別子のみ管理され、個人の特定はできない。
としています。
接触確認アプリの仕組み(検討中・未定稿)では、通常時と陽性確認時に分けてのそれぞれの仕組みをとりあげています。
アプリユーザーに対して、陽性者との接触歴がある場合に接触者アラートが通知され、これを確認できるようにし、接触した個人が特定できない形で通知するとしています。
出所:第3回 新型コロナウイルス感染症対策 テックチーム Anti-Covid-19 Tech Team 2020.5
今後の検討スケジュールとしては、5月中旬以降 第2回を開催し、最終的なアプリ仕様書、プライバシーの考え方を整理していくとしています。
出所:第3回 新型コロナウイルス感染症対策 テックチーム Anti-Covid-19 Tech Team 2020.5
一般社団法人コード・フォー・ジャパン(以下「Code for Japan」)では、本アプリにおいて備えられるべき仕様等の提言を目的としたCode for Japan主催の「接触確認アプリ勉強会」の開催を予定しています。
開催日時:2020年5月13日(水)20時〜21時半予定
URL:https://www.code4japan.org/news/20200513-event