スマートメーターデータとその他データの組合せによる活用ニーズ
経済産業省は2019年5月10日、「第7回 次世代技術を活用した新たな電力プラットフォームの在り方研究会」を開催しています。
経済産業省からは電力データの活用について資料を公開していますので、その一部をとりあげたいと思います。
電力事業を営む上で得られる情報(電力データ)は、多岐にわたり、送電・配電は規制領域であり、個人情報や競争情報に配慮しつつ、公的な活用促進が期待されています。
電力データの例として、
発電では、認可出力、出力実績、新設・停廃止、燃料実績
送電・配電では、系統構成、送電線潮流、変圧器潮流、電源線潮流
小売では、顧客情報(属性含む)、スマーメーターのデータ などをあげています。
スマートメータのデータの活用ニーズでは、スマートメータデータを通じて「消費電力≒ひとの活動」の見える化が可能となり、電力事業にとどまらず、他産業における活用ニーズが広く想定されるとしています。
他産業における活用ニーズとして、以下のような例をあげています。
ECや量販店事業者では、家電の電力使用データ等を推定し、新製品や買い替えの提案、節約効果の試算などができるとしています。
警備・福祉事業者の場合は、家族の見守りサービスなどをあげています。
宅配事業者では、在宅状況の推定結果から、配達ルートの設定することで、再配達率の低減や配達効率の向上が見込まれるとしています。
政府や自治体等の場合は、災害発生時の電力使用量を元にした住宅・避難情報の把握やスマートメータデータから復旧状況を推定し避難計画への活用などを想定しています。
スマートメーターデータとその他データの組合せによる活用ニーズでは、様々な活用ニーズの創出可能性が有るとしており、以下のとおり活用ニーズなどをまとめています。
出所:第7回 次世代技術を活用した新たな電力プラットフォームの在り方研究会 2019.5
そのほか、電力分野を始め、様々な産業での電力データを活用した新たなサービスや付加価値創 出が期待されています。
出所:第7回 次世代技術を活用した新たな電力プラットフォームの在り方研究会 2019.5