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iPhone と学校教育

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総務省は7月15日に、青少年に対する違法・有害サイト対策に向けた「安心ネットづくり」促進プログラムを本年中に査定すると発表しています。本プログラムは、6月に成立した「青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律」(青少年ネット規制法)等を踏まえて策定するものです。

本策定では、18歳未満の子どもたちが、有害サイトにアクセスしないように携帯電話会社向けのフィルタリングソフトの向上なども検討していく模様です。

iPhoneのような携帯サイトにアクセスせず、インターネットに直接アクセスするモバイル端末が普及するとどうでしょうか? いろいろなニュースを見ると、iPhoneは10代の若い世代にはあまり人気がないようです。理由は、片手で文字を打てないことや、タッチパネルに違和感があるなど様々です。

以前、「iPhoneの良さを子どもたちにも伝えてあげよう!!」の中で以下のメリットを述べさせていただきました。

1. ネットへのアクセスは携帯サイトではなくインターネットのサイトを閲覧するようになるため、学校裏サイト等の有害サイトの特定がしやすくなる。

2. 音楽やYouTubeの動画等、魅力のあるサイトへのアクセスへのインターフェイスが充実しているため、テキストベースのサイトの利用から、動画や音楽へのアクセス比重が高まることが考えられる。

3. 画面や文字が大きいこととタッチパネルを採用していることにより、手でタッチしながら誹謗・中傷の内容を書くことに抵抗を感じると思われる。

4. 文字を打つのが携帯特有ではなく、パソコンに近いソフトキーボード配列のため、携帯利用からパソコン利用へ移行しやすくなる(携帯依存が減少する)。

iPhoneが発売されたことにより、企業向け分野をはじめ、様々な業界用のアプリケーション開発が始まっています。おそらく、パソコンの持ち出しが厳しく制限されている企業において、iPhoneの企業向けのニーズはかなり高いことが予想されます。

おそらく、iPhone向けの教育アプリケーションも徐々に出てくることが予想されます。しかし、先ほど述べさせていただいたように、若い世代には、iPhoneの人気は他の世代と比べるとあまりないように見受けられます。まず、端末として、若い世代に普及していくことが大前提になるでしょう。iPhoneを個性や感性を伸ばすための端末として学校教育に活用されるようになれば、携帯電話に対するネガティブなイメージもだいぶ薄れていくのではないでしょうか? 私自身、携帯電話の購入の制限やフィルタリング規制をするよりも、もっとモバイル端末をいかに学校教育に活用していくべきか、「iPhoneを学校教育に活用する研究会」みたいな団体が発足し、教育分野での携帯端末のポジティブな活用を議論していく場があってもおもしろいのではないかと感じています。

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