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2008年実名ブロガーはどこへ向かうのか?

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20073月にオルタナティブ・ブログを初めて10ヶ月が経とうとしています。実名ブログということで最初はそれなりにプレッシャーがあったのですが、書き続けることによって、次第に解消していくことができました。

 
オルタナティブ・ブロガーの多くは、実名と写真、そして多くの方が企業名を掲載しています。実名に加えて企業名を出しているということは、企業のブランド、そしてマーケティングへの影響を少なからず与えているのではないかと考えています。

 
オルタナティブ・ブログは今年も新規参加ブロガーは増え続け、現在のブロガーは150名にも上っています。しかしながら、吉川氏の「ナレッジ!?情報共有・・・永遠の課題への挑戦」の「[定点観測]実名ブログ界の動向」等を読んでみると、ブログを1ヶ月に1回書いて継続しているブロガーは約半分となっており、特に多くの新規参加ブロガーの投稿継続率はなかなか伸びないのが現状です。

 
オルタナティブ・ブログの新規参加ブロガーもこの先も増え続けると予想されますが、新規参加ブロガーの投稿がこのまま伸び悩み、既存のブロガーもネタ切れ等様々な要因により、ブログを書くことのモチベーションが薄れてくると、実名ブログ界の全体の底上げはややハードルが高くなっていくのではないかと感じています。これは、オルタナティブ・ブログだけでなく、実名ブログ界全体の傾向なのかもしれません。

 
今泉氏の「シリアルイノベーション」の「ブログがキャズムを越えるには新種のインセンティブが必要だと本気で思う」の中で、

ブログがおもしろかった時期というのは、放っておいても無形の大きな報酬を求めて無数の才能が集まっていた時期だと思うのです。けれどもその無形の大きな報酬がだんだんとコモディティ化して報酬として機能しなくなった。上述のように金銭面ではとるに足らない。そこで更新欲がうせて行く。そういう図式があるように思います。

ブログというものがキャズムを越えられるかどうかの瀬戸際なんでしょうね。

 
と、書かれていたところに、なるほど、と感じてしまいました。今キャズムを越えられるかの瀬戸際にきており、越えられなければ実名ブログ界は下降線をたどり、気づいた時には、「昔、実名ブログが結構はやっていた時期があって・・」という昔話になってしまう可能性はなきにしもあらずです。

 
2008
年に実名ブロガーがどのような行動をとるのか、また、実名ブロガーをサポートするブログプラットフォームがどのように進化をしていくのか、2008年は実名ブログ界にとっては正念場の時期にきているのかもしれません。


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