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クリエイティブな成果物への対価はいくらくらいが妥当なのか。とてもむずかしい問題であると思います。

価格といえば投下労働価値説という言葉があります。

その成果物を自分で作ろうとしたらいくらかかるのか。それよりも安ければ買う気持ちになりますが、それよりも高ければ買う気持ちはぐっと下がります。もちろん前提として他の人がもっと安く売っていたらそれを買えばいいのでそれ以外のケースです。

まずここのところが本業とセミプロの人とで随分と変わって来ているのではないかと思います。本業の人は品質に甘さを残すと次の仕事が難しくなるかもしれませんので極端に高品質・高価格な方向に行きがちかもしれません。セミプロの人で別の本業が順調な人はそれなりの品質を許容できる立場にありますので、素人目には中品質・低価格な方向を目指すことができます。

また、本業の人は自分の生活を持続可能にするためにも単価を上げたいという思いがあり、価格ありきの提案をして裏で作業を増やすというアプローチを取る人もいるかもしれません(最近どなたかがこのような旨をおっしゃっていました。ソース失念。)一方で本業があるセミプロの人は細かい仕事でも臨時収入として楽しむことができるかと思います。

そういうことを考えているとフリーソフトウェア活動というのはなんとすごい目標であることかと驚かされます。確かに誰もが無料で有用なソフトウェアを使うことができる機会が増えれば、人間の暮らしは大きく変わることでしょう。しかも基本的に複製が無料というソフトウェアの特性もありますので効果はとても大きいはずです。ただそれを持続的に継続できるかどうか。開発者は何で糊口をしのぐのか。それはやはり非フリーな領域でソフトウェアを開発するノウハウや知識を得つつ活動していくことになるか、または恩恵を被った人がパトロンとして維持していくのかもしれません。いずれにせよ誰もがおいそれと真似できるようなものでは無さそうです。

と言いつつも、フリーでそこそこの文章を書くブロガー活動というのはそれの遠縁にあたるのかもしれません。私も自分の文章をまるごとコピーして商業活動されたら困りますが、読んで役立ててもらえるならば1円にもならなくても嬉しいなと思って書いています。それがライターさんの食い扶持を追い詰めているのかもしれず、なんともブロガー界隈の行く末の不透明さを感じます。よくわからない文章になったので「がんばれハフィントン・ポスト」という感じでお茶を濁して終わります。

yohei

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山口 陽平

山口 陽平

国内SIerに勤務。現在の担当業務は資金決済法対応を中心とした資金移動業者や前払式支払手段発行者向けの態勢整備コンサルティング。松坂世代。

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