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私が予想したのはこの3つでした。

1.ソーシャルメディア上で実名でアクティブなアカウントがデモ活動を行う。

2.アフィリエイト目的のブログが飛ばしすぎて刑事事件化

3.「google対策」の検索精度が大きく下がる

当たり外れはともかくとして、なかなかおもしろいところを突くことができたかなと思います。

1.ソーシャルメディア上で実名でアクティブなアカウントがデモ活動を行う。

有名人を含めて非常に多くの人々が写真や動画を通じて意見を表明し、世の中にインパクトを与える。しかし仕事や日常生活に影響が出るところを対象にできないため、企業や政府などでは盛り上がらず、何かよくわからない感じに盛り上がり、後から考えるとなんでだろうね、というような運動になって終了する。

これはそこまでの規模には拡大しませんでした。むしろ注目すべき出来事としてはmixiがユーザファーストを掲げる中でリアルの場を重視したことのほうが大きなインパクトがあったように感じられます。一方で12月の衆院選の前にはfacebookやtwitterを活用する政治家が目立ちました。特にfacebookでは配偶者や友人にも見えているであろう実名顔写真付きのアカウントで政治家の主張に「いいね!」をするところが印象的でした。来年はもっとオープンになりそうです。

個人的な予想としては署名系のWebサービスが新しく誕生し、謎の力で露出を増やすもほとんどの人から「はぁ?なにこれ気持ち悪い。」というリアクションを受けると思います。その後、ひどいぐだぐだぶりを見せてくれることと思っています。きっと消滅するか、特定に思想を持つ人の御用達サービスに成り下がって一般の人は怖くて近寄れない感じになるのではないでしょうか。

2.アフィリエイト目的のブログが飛ばしすぎて刑事事件化

2ch まとめサイト等のブログがこれまで以上に粗悪な記事を書き名誉毀損等で刑事事件となる。問題はそこから先で運営者が世間一般の予想していたよいうな人物像とは大きくかけ離れており、アフィリエイトブログを書いているのは誰なのか、そしてその収入はどこへ流れているのか、という点が非常に問題になる。

これは刑事事件とまでは全然なりませんでした。が、2chが主導して浄化作戦が繰り広げられました。一部で噂された一部のアフィブログの運営元の正体の見えなさは未確認のままでした。やはりただの才能ある個人の方の活躍であって、謎の組織がいろいろやっているというのは妄想なのかもしれません。

2chまとめサイト向けの偽広告や、ペニーオークション詐欺の一件はいつの間にか聞かなくなってしまいましたが続報をお待ちしてます。

3.「google対策」の検索精度が大きく下がる

例えば「肩こり」や「頭痛」等の病気の症状、暇つぶしに調べたい「折り紙」や「あやとり」等の方法、生活の役に立つ「掃除」や「役所への届出」や「税金」といった情報は多くのトラフィックが見込めるため既に検索結果の上位の多くは「誰かに読ませるため」でなく「検索結果の上位に表示させるため(そして広告で稼ぐ)」のページになってしまっています。

この両者は似ているようですが、広告で稼ぐためのページは無駄にページがぶつ切りになっていて何度もクリックしなくては読めなかったり、裏取りをせずに目についた記事から適当にコピペして生成した信頼性のない文章であったり、googleを惹きつけるキーワードは多く散りばめられていても人間にとってはスカスカで役に立たない内容であったり、という欠点があります。これによって体感的な「すぐ見つかる」という感覚は変わらないながらも、調べ物には時間がかかるようになると思われます。

このgoogle対策による検索精度の低下というのは大きく外しました。googleがSEO対策がばっちりされていて、かつ中身のないページというのをどうにかして切り出したようです。ここ最近はまた元の通りに使い勝手の良い検索サービスが提供されているように感じられます。

その一方で一般人が気まぐれのように作ったまとめサービスのように見せかけて全然違うというスタイルが拡大しつつあります。また、まとめサービスだからといって他人のコンテンツをパクって良いかというとそうでもなく、そのあたりに前線が移ってきているように感じられます。運営元による浄化作戦と投稿フィーの切り崩しは2013年も止むところがないと思います。

それはさておき、どうしても静的な構成にならざるをえない一般のまとめサービスと違ってtwitterによるキュレーションサービスはリアルタイムに少しずつ届けるのと嫌だったら解除するという特徴から、なかなかSPAM的には使いにくいという特徴があります。利用者にとってメリットが大きいということです。編集者がやろうとすると体力がかかって仕方がありませんが、一般の人が片手間に、そして半分以上は自分のためにやるというスタイルで挑むならばこんなに良い物はありません。ITmediaの1topi以外にも次々と誕生していくのではないかと思います。満を持して既存メディアが微妙な人選の専任部隊を投入し、あらたにすのごとく名誉の撤退をする姿が見えます。

ということで2012年ベースでの2013年の予測も交えてまとめました。純粋な2013年の予想はまたリフレッシュした頭で考えます。それでは。

yohei

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山口 陽平

山口 陽平

国内SIerに勤務。現在の担当業務は資金決済法対応を中心とした資金移動業者や前払式支払手段発行者向けの態勢整備コンサルティング。松坂世代。

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