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今朝はすっかり日食に夢中になってしまいました。

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こちらはPanasonic DMC-GF1に20mmの単焦点レンズの前にガラスの日食グラスを手持ちして撮りました。f/13の1/125秒、ISOは3200です。限界まで絞ったほうがCCDにダメージがないと思ってISO値を上げましたが果たして意味はあったでしょうか?今のところ壊れ感じはありませんが。

思えばPLフィルターが2枚あるので90度ずつ交差させて撮ってみても良かった気もします。

さて今回の金環日食は初めての経験でした。また、今後も金環日食になる条件が何度もあると思いますが、天気条件や仕事等を加味すると生きている間に見られる最後だったのかもしれません。

実はその割にあまり感動がなかったというのが実感です。というのも、事前に高倍率ズームでハイビジョンで撮ったきれいな金環日食映像をたくさん放映していて、かつ皆既となった瞬間のコロナが広がっていく劇的なシーン、皆既となって周囲が一層くらくなるシーン、また、動物たちが騒いだり、リング上の木漏れ日が地面にいくつも描かれるシーン、などなど芸術的な美しさの動画を浴びるように見たからなのかもしれません。

実際に見た太陽は体感的には小さく感じるものでした。普段見る太陽は明るさで広がって見えるので日食グラス越しに見ると「あれ?」と思うほどです。また、私が買っていた日食グラスの一種類は上の画像のように黄色がかっていて太陽らしいのですが、もう一種類の日食グラスは若干緑色っぽく見えました。しかしテレビの白っぽい太陽のほうが美しく感じます。身の回りの明るさの変化も、人間の目は順応してしまうのでさほど劇的に暗さが変わったようには感じませんが、テレビカメラではマニュアルで撮影すれば明るさが変わる様子が伝わりやすくなるので実際よりもよく見えるのかもしれません。

このような過剰とも言える演出にまみれたおかげで皆既日食に対する心のハードルを上げすぎてしまったように思います。

一方で、1997年の日食のときは今回のように日食グラスを買ったほうが良いということをマスコミを通じて知るほど情報が出ていませんでした。私は高校生で、部活の合間に何かのフィルム越しに太陽を見ました。私しか日食を見る準備をしていなかったので何人かで観察し、部分日食だったのですがとても楽しかったことを覚えています。日食そのものはたぶんその時も地味だったのですが、おそらく周りとわいわいと見たことと、事前の情報が少なかったことが良かったのでしょう。

そして1997年のもうひとつの天文ショーといえばペルセウス座流星群でした。私はわざわざ名古屋から滋賀県の伊吹山山頂へと登り、ガスに見舞われて全身を濡らして震えながら流れ星を見ました。おそらく30個も見ていないと思いますが、都会とは違う暗闇の中を視界の半分くらいの幅を一瞬で駆け抜ける流星はテレビとは段違いな感動を与えてくれました。今回の教訓と重ねあわせて考えるに、日食はさほど準備せず、さっと見て終わり程度が良いように思います。反して流星群はもう一度、山に登って夜露に震えるくらいの代償を払ってでも見に行きたいと思います。

天文関係で「見てみたい」と思っている残りの現象は「オーロラ」と「ロケットの打ち上げ」です。特にファルコンヘビーなんて見れたら……。と、少し文句っぽい感じになりましたが、かなり金環日食に満足した一日でした。

yohei

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山口 陽平

山口 陽平

国内SIerに勤務。現在の担当業務は資金決済法対応を中心とした資金移動業者や前払式支払手段発行者向けの態勢整備コンサルティング。松坂世代。

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