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ここのところ連続してブログやTwitter等のソーシャルメディアを通じた炎上がメディアに取り上げられています。

その中でも犯罪告白に相当する発言が多いことが気になります。もともと犯罪であるとか、犯罪一歩手前のようなことをしたこと自体が問題な訳ですからそこはまったく擁護するつもりはありません。本人は既に社会的に制裁を受けてしまった人もいるかと思いますが、それに加えて深く反省すべきと思います。

一方でそのような「告白」をするということはどういった信条なのでしょうか?飲み会の席や友達の家で過去の武勇伝をこっそりと打ち明けることはあるかもしれません。しかしそれを多くの人が見るところで行えば、不快な気持ちを感じたりですとか、反省させてやろうという気持ちになったりという人が出てくるかもしれません。

今、互いに触れ合うほどの込み具合の電車に乗っていることを想像してみます。反社会的な行為の度合いにもよりますが、ガラガラの電車と比べればあけっぴろげな気分での会話を難しいと思うのではないでしょうか?

このような犯罪告白および告白の裏側にある犯罪行為自体を擁護するつもりはありません。しかしこの犯罪告白は単独で発生しているブームなのでしょうか?私はそうは思いません。ある大きな流れの一部として犯罪告白が目立つだけであり、実は世の中が変わりつつあるのではないか?そう思います。

普通に暮らしていると「満員電車」のように前にも後ろにも色々と気を使うところが多いです。少し前にはインターネットの一部分は言い放題、書き放題といった感じでしたが、今やそのような部分も減少傾向にあるように感じられます。その一方で2chを見るとやはり言い放題、書き放題で、現実世界で溜め込んだものが一気に吐き出されているようです。

この寡黙な現実と雄弁なネットという対立を崩そうとする大きな流れがあり、その現象の一部が暴走気味になった部分がこの犯罪告白なのではないでしょうか?とすると自分は、その「実名で言いたいことを言う」という流れを応援したいと思います。(犯罪行為そのものおよびその告白はまったく賛同するつもりになれません。)

といっても、新勢力が瞬く間に旧勢力をけちらして、というような急激な流れは望んでいません。おそらく一人一人が顔と名前を出して地道にコツコツと文字を打ち込むという、草原に種を蒔くような営みになるのではないかと思います。自分がここにこうしてブログを書くのもその理由によるものです。

タイトルはヱヴァンゲリオンの名台詞からいただきました。みんながやっているからなんとなくとか、今更知らないと恥ずかしいとか、そんな「序」のくよくよした感じでネットを使うのではなくて「破」終盤の勢いで使っていきたいものです。(やり過ぎると槍に刺されますけれども)

yohei

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プロフィール

山口 陽平

山口 陽平

国内SIerに勤務。現在の担当業務は資金決済法対応を中心とした資金移動業者や前払式支払手段発行者向けの態勢整備コンサルティング。松坂世代。

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