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「ビンラディン 遺体」というキーワードで検索してみるとどのような結果が得られるでしょうか?

アメリカで遺体の画像を公開するべきか否かが議論されていることと、デマ画像が出回ったこと、このトピックスを報じるメディアのサイトがまずいくつか見つかります。そして「ビンラディンの遺体画像はデマだった」事に対する2chの反応をまとめたサイトが見つかります。

それ以外に、さもビンラディンの遺体画像が掲載されているかのように「検索結果の紹介文」を書いているサイトが見当たらないでしょうか?それは十中八九があなたのアクセスにより直接的にアフィリエイト収入を稼ぐか、またはアクセス数を防ぐことで間接的にWebサイトの露出をアップさせようとする意図が隠れていると思われます。

また、自殺したアイドルの方を巡っていくつかのゴシップ的な話題が出てきていますが、それに関しても「遺書」の文面を掲載しているように見えたり、先輩芸能人が自殺した方に暴言を吐いたとする動画を掲載しているように見えたり、そのように振舞うサイトが多く見受けられます。

実際にそういったサイトを訪れると、いくつかの興味を引きそうなキーワードが紹介されています。見ているとやはりちょっとゴシップ精神を煽られるというか、あまり人前で堂々と見るものではないような素材が紹介されています。(東電社長の土下座動画、ユッケ社長の逆切れ会見、など)

twitterというソースはデマも多いものの、その修正もまた行われやすいという特徴があります。(タイムラインが偏っていなければ)ですので特に話題性のあるトピックについては、例えば「ビンラディン 遺体」が本当に流出したのであれば、わざわざそのようなキーワードをGoogleに投げかけなくてもタイムラインに流れてくる可能性が非常に高いです。

ところが人によっては「タイムラインにないけど探せばあるかも」と思ってGoogleで検索します。そのような人はとても画像を見たくてたまりませんので検索結果の胡散臭い紹介文に足を止め、サイトを来訪し、「画像はこちら」と書かれたリンクをやすやすとクリックします。時にそれはJavaScript等で偽造されており、Youtubeの動画を再生すると同時にアフィリエイト広告をクリックしていたりします。

インターネットをよく利用する人は、(私もそうですが、)既存マスコミをマスゴミと読んで話題にとびつくハイエナであるかのように見下げることがあります。しかしメディアの人々は超えてはいけない一線を超えることは滅多にありません。また、本日発売のフライデーに死刑囚の写真が掲載されていますが、会社として批判される覚悟と共にそういった行為に踏み切っています。

一方でインターネット上でアフィリエイト広告などを目的に開設される質の低いWebサイトは、「誰が何を見たがっているか」に非常に正直に反応し、そこに倫理はありません。掲載される情報自信も真実か嘘か検討されていませんし、そもそもタイトルだけで情報がなかったり、誤報を修正しなかったり、場合によっては自身で誤報を作りあげたりということが行われます。それは明らかにマスゴミ以下の状況です。

ブロガーとしては非常に心苦しい状況ですが、うまい対処法が思い当たりません。ひとつ個人で実践していることは、新しい話題に関して言える、このことです。

「twitterにない情報はgoogleにもめったにない」

yohei

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山口 陽平

山口 陽平

国内SIerに勤務。現在の担当業務は資金決済法対応を中心とした資金移動業者や前払式支払手段発行者向けの態勢整備コンサルティング。松坂世代。

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