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子どもが小さいとドラッグストアに行く機会がぐっと増えるのですが、毎回薬事法スレスレじゃないかと思うほどきわどい健康食品(決して薬ではない)に遭遇します。
薬事法については監督当局と健康食品業者の衝突の最前線が何年も繰り広げられているようです。以下のWikipediaのまとめを見ても、怪しい輸入食材の会社ならいざ知らず大手の食品会社までもが「それは言い過ぎじゃないの?」というギリギリのところを追求しているように見受けられる表現を使っています。そして修正したことがWikipediaに載せられてしまっています。すごいイメージダウンだと思いますが、健康食品のターゲットとネットユーザの層が乖離しているので気にしないんでしょうか。
薬事法と食品表示・食品広告 - Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%96%AC%E4%BA%8B%E6%B3%95%E3%81%A8%E9%A3%9F%E5%93%81%E8%A1%A8%E7%A4%BA%E3%83%BB%E9%A3%9F%E5%93%81%E5%BA%83%E5%91%8A
特にBSデジタルのテレビショッピングでは元有名人で40歳以上くらいの人が「個人の実感であり云々」という免責のテロップとともに「朝が違う!」とギリギリの発言をしています。さすがテレビに出る方だけあって、薬事法に抵触しないようにするために不自然になってしまった日本語をスラスラと淀みなく発声されますね。プロフェッショナルだと思いました。
↓のようなケースはギリギリ感が見ていておもしろいところはあります。
- シャキーンとする
- えー。なんかもう、30歳?みたいな?
- こんな気持ちになったの10年ぶりですよ
- 「私を見て」、と叫びたい
- クエン酸は生命維持に欠かせない代謝過程であるTCAサイクル(クエン酸回路)に必須となる大切な栄養素です
最近気になっているところでは「フルーツ酸を使用しています」ですとか「天然アルム石の制汗効果」といった言葉を見つけました。調べてみるとフルーツ酸はリンゴ酸やクエン酸などの有機酸の一種、アルム石はミョウバンのことでした。
フルーツ酸に関しては、例え天然由来でなくて化学合成100%でも「フルーツ酸」とオシャレなフォントで入れておけばさも自然素材のように見せられますね。(私自身は天然由来への信仰心もないですが)
アルム石は誰が使っている言葉なのかgoogleで検索した範囲では売らんとする業者以外にソースを発見できませんでしたが、辞書でミョウバンを引くと確かにアルムとあります。誰かがそう呼んだことは過去にあるかもしれません。それにしても「site:ac.jp “アルム石”」で1件も出てこない表現をわざわざ使うのはかなりチャレンジングな試みと思います。今後は事業仕分けや長引く不況等が研究者さん方の良心を迷わせ売らんとする業者のバックにつくことが増えることが心配です。
アニメの「●●製作委員会」のように「肩こり撲滅委員会」(例です)のような謎の組織を立ち上げて一人くらい肩書きのある人を引っ張ってきて、さもゼロから開発したかのように売るという方法もあるようです。
私が高校のときの家庭科の先生はこう言っていました。
「若い頃、高級アルコール使用と書かれた化粧品を買ったことがある。当時は高級なアルコールを使った良いものだと信じていたのだが、後になってそうではないことを知ってがっかりした。」
この文章の意味がわからなかった方は一度上にリンクしたWikipediaの薬事法の項に目を通されるといいかもしれません。
今日twitterでPCの具合が悪い人を見かけました。購入後しばらくしてすっかり自分仕様になったところで壊れると嫌ですが、まだ買って間もない時期だとまだ傷が浅いですね。私が今使っているPCは買ってすぐに1回バックアップ、アプリ類を一通り入れ終えたところで1回バックアップ、とシステム部分について2回バックアップをとりました。データについては子どもの写真等の大切なものはデジカメ内(SDカードの生データ)、PC、外付けHDDと3箇所にデータがあります。外付けHDDは2,3ヶ月ほど遅れる形ですが個人ベースで運用する分にはまぁまぁではないかと思います。子どもの成長の様子は半年に1回メディアにして実家に送っているので東京⇔名古屋の各地保管にもなっています(笑)。
さて、プログラミングやサーバ構築等に際して環境をいじる際には、基本的にバックアップや設定ファイルの書き出しなどを行います。これをしっかりやるとやらないのとで学習の効率が結構変わってきます。
それは単に時間を効率的に使えるから、というわけではありません。いつでも元に戻れるという安心感から、ギリギリのところまで好きなようにできるからです。場合によっては確信を持って壊すところまでいきます。システム管理系の研修では、ディスクが破損した状態からのRAID再構築であったり、起動プロセスに不具合のあるOSの復旧であったりという作業が研修業者側で準備してありますが、それを自分でやるようなものです。
反してバックアップ等の準備ができていないと、OS側が用意してくれている「復旧」のボタンを押すにも「これ押して失敗したらどうなるだろう」等と色々と考えが巡ってしまい、却ってOSの開発者が意図しない行動を取ってしまって(DOSコマンドでなんとかしようとする、非公式の復旧ソフトをいきなり試す、など)事態を悪化させてしまいます。
話は大きく変わるのですが、トヨタ自動車が100万台規模のリコールをしていました。これは販売店側の修理体制や代替部品の供給プロセス、問題発見プロセスに自信があるから行えることなのではないかと思います。このどこかに不安があればヤミ改修であったり事故隠しであったりという方向にいっても不思議ではないと思います。
また、現行プリウスはハイブリッドと比較しても故障が少ない優秀な車種であるように感じられますが、それは初代プリウス等を修理して得られた様々なノウハウが活用されているからではないかと推察しています。壊れるものは壊れる、と構えていることは良いものを作るための大切な要素であるように思います。
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