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0歳児と3歳児を育てていると、大人になって実感する「成長」というのはまやかしなんではないかと思います。

昨日はできなかったことが今日できる、今まで一度もやったことがないのに見よう見まねで一発で成功させる、やってみせたことも聞かせたこともないのに過去の経験を組み合わせて自分なりに挑戦する、子どもが見せてくれる「成長」の証です。

自分の過去を振り返って思うには、おそらく中学生くらいまでの間は人は何も失わずに新しいことを吸収して身につけることができます。ところが高校生くらいになってくると他の何かが犠牲になります。それは頭が固くなるからかもしれないですし、挑戦していく分野がどんどん深くなっていくからなのかもしれません。

文武両道、勉強は理系も文系も、スポーツは打っても走っても守っても、全部トップクラスというスーパーマンが許されるのは小学校くらいまでで、中学生くらいになるとスポーツ万能といっても専門分野がトップクラスで他は第二線級という感じです。それでもスポーツは県大会クラス、勉強でも全科目でトップクラスというのはまだいました。

高校生になると理系にも文系にも通じる人はいるにはいますが、例えば理系分野では「大学への数学」の宿題に躍起になり始めたり、授業時間を睡眠時間に当てて体力を回復しすべてをスポーツに捧げたり、はたまた授業時間に自分の演劇を録音したテープを聞きながらセリフの練習をするなど、高校生ではすべてで一線級を目指すには「一線」の人のレベルが高すぎるような状態になります。

大学に入るときには学部や、場合によってはもっと細かな専攻を決めることになります。プロスポーツ選手を目指す場合、ほとんど1本にしぼりますし(自転車とスケート等の組み合わせもあるようですが)大学に行かないこともあります。

会社に入ればスペシャリストかオールラウンダーか、プレーヤーかマネージャーか、一社貫徹か転職人生か、家庭か仕事か、選択肢は増える一方で、可能性は減る一方です。

このように考えたとき、中学生くらいまでの人生がどんどん膨らんでいくイメージとすると、その後の人生はそれを何かの形になるように研ぎ澄ます、鍛造していく、練りあげていく、そういったイメージが思い浮かびます。

子どもが易々となにか新しいスキルを獲得する様子を見ていると、大人になった自分が新たに身につけるものにはそれ以上の何かを忘れたりできなくなったりという犠牲を払っているようにしか思えません。

と、前向きと言われることの多い自分がそんな後ろ向き発言をしてしまうほど、子どもって毎日毎日すごい可能性を感じさせてくれるものです。うちの子は兄と弟とどちらが先にノーベル賞の全部門制覇をしてくれるか楽しみです。

yohei

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山口 陽平

山口 陽平

国内SIerに勤務。現在の担当業務は資金決済法対応を中心とした資金移動業者や前払式支払手段発行者向けの態勢整備コンサルティング。松坂世代。

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