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googleの検索結果一覧からはついクリックしてしまうのに、開いてみるとまったく意味のないページであることが多くなってきました。うまい例が思い浮かばず伝わるか心配ですが、オールアバウトの劣化コピーのようなサイトです。満月過ぎの蟹のようなWebサイト、すなわち開けてみると中身がスカスカと呼びたいところですが呼びづらいので便宜的にスポンジWebサイトと呼びます。

過去にも腹立たしいサイトは数多く存在しました。関係していそうな言葉を様々に散りばめたワードサラダでは意味不明な文章になるため、検索結果一覧で見抜くことができました。他のブログのデッドコピーはおそらくgoogleによる対策が行われたためかあまり見かけません。アフィリエイトリンクだけを集めたサイトもすっかり見なくなったように思います。

スポンジWebサイトはこれらと違い、パッと見では内容があるように見えますし鬱陶しいバナー等もありません。しかし読んでいくとその内容の無さに「いらっ」と来ることになります。いざこうして探そうとするとなかなか見つからないのですが、なんとか見つけたのはこちらのサイトです。

一人暮らしのコツ
http://www.hitorikurashi.net/

このサイトは一見してほとんど広告らしい広告がありません。私のブラウザで表示した時点では右側に無印良品へのリンクがあります。内容も一人暮らしのコツですのでただのリンクのように見えますが、URLはこのサイトのドメインとなっています。クリックしてみると、通常のブラウザではそのまま無印良品のサイトが表示されます。しかしFirefoxのアドオンであるRequestPolicy等を導入していた場合、リンククリック時に広告サイトへのリクエストが実行されていることがわかります。

このようなサイトはまったく内容がないわけではないものの、ソースがなく最新と思えるような保証がありません。そのためクリックしても役に立たず、時間の無駄に終わることが多いように思います。

『手続き・届出110』
http://tt110.net/index.htm

このようなサイトもありました。

しかしながらgoogleの検索結果から見る一部分の文章はしっかりとしており、ついその内容を確認してみたくなります。

『自賠責保険』
http://jibai.exblog.jp/

これも同類ですね。ブログタイプの場合、一時期に集中して記事が投稿されることは少ないようです。一見してまじめなサイトに見えるよう、数年に渡って記事が分散投稿されます。

人間の能力というのはすごいもので、いくつか見ているとクリックする前に何かを感じることができるようになるものです。

  1. 検索キーワードを意識した直球のタイトル
  2. わかりやすい英単語またはローマ字による直球のURL
  3. サイトのサマリ文がgoogleの検索結果一覧に表示される100字強にぴったり治まりすぎる
  4. サイトのサマリ文が「詳しく解説します」とか「まとめています」のような呼び込み口調になっている
  5. 口語表現や打ち間違いがない

これらが当てはまる場合は、スポンジWebサイトと呼べます。おそらくはインターネットヘビーユーザというよりもたまにしかネットを使わない人をピンポイントに釣り上げるものと思います。そういった利用者はだいたいが調べ物、それも身の回りのことを調べるということが多いですので上にあげたようなところで待ち受ける形になっているのでしょう。同一サイト内でのクリック数を増やすために細かいページにいくつも分割されているのも特徴的です。(そしてイライラします)

『骨折治療ガイド』
http://www.snowwhite-village.jp/bone/

『骨折したときは』
http://www.cnstk.com/

こういったサイトは一旦はクリックされてしまうために表示位置も良く人目につきやすい状況です。かといって何か価値を果たしているかというとあまりそういうわけでもなく、個人的には目に付かないよう検索エンジン側で対処されて欲しいなと思います。

yohei

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山口 陽平

山口 陽平

国内SIerに勤務。現在の担当業務は資金決済法対応を中心とした資金移動業者や前払式支払手段発行者向けの態勢整備コンサルティング。松坂世代。

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