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「光の道」という言葉を聞いて、自分なら何ができるかがすぐに思い浮かびましたでしょうか?

Amazon.co.jp: アイデアのちから: チップ・ハース, ダン・ハース, 飯岡 美紀: 本 http://www.amazon.co.jp/dp/4822246884

先日「アイデアのちから」という本を読みました。人を動かし世の中を動かすアイデアはどのようなものかということが述べられています。それは以下の6つの要素からなるとされます。

(1)単純明快である(Simple)
(2)意外性がある(Unexpected)
(3)具体的である(Concrete)
(4)信頼性がある(Credible)
(5)感情に訴える(Emotional)
(6)物語性(Story)

頭文字をつなげてSUCCESs(サクセス)の法則と紹介されていました。「光の道」はどうでしょうか?

(1)単純明快である(Simple) → YES。光ファイバーを引くだけです。
(2)意外性がある(Unexpected) →YES。NTTの再編を含んだ難しいところに切り込んでいます。
(3)具体的である(Concrete) →YES。「情報化」等の言葉でなく「ファイバーを引く」です。
(4)信頼性がある(Credible) →YES。どの方式でいくか、具体的な議論がされています。
(5)感情に訴える(Emotional) →YES。明るい未来を感じさせます。
(6)物語性(Story) →YES。学校や病院等で新たなサービスが始まるところが目に浮かびます。

私は上のように受け止めました。もちろん好ましく思っていない部分もあります。しかし上のような明るい印象から、ぜひ進んで欲しいと感じさせられます。

「アイデアのちから」の中でも述べられていますが、リーダーの発する言葉は末端まで浸透し、一人一人のメンバーの行動を左右します。レーガンの「経済なんだよ」、ノースウェストの「最格安航空会社」、ケネディの「人類を月へ」などなど、リーダーから直接言葉を聞いたり指示を受ける人だけでなく、何段も何段も間に人を介して指示を受ける人までもが自分の進むべき道を見誤らないようなスローガンがあることで、非常に力強い組織が作られます。

日本国内の情報通信産業に関係する企業同士は普段から互いにしのぎを削りあう仲ですが、それらを「光の道」の言葉のもとにまとめて力を発揮させることができれば、きっと大きなものづくりができるのではないかと思います。

この世に生を受けたときには高度成長は終わっており、成長なき成長であるバブルだけは知っているという世代のせいか、新幹線や高速道路建設といった「成長」に憧れる部分があるのかもしれません。それでも「光の道」のような国を挙げての事業に携わりたいなという思いを感じます。

yohei

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山口 陽平

山口 陽平

国内SIerに勤務。現在の担当業務は資金決済法対応を中心とした資金移動業者や前払式支払手段発行者向けの態勢整備コンサルティング。松坂世代。

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