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飛行機のブラックボックスを開発した方が亡くなられたそうです。
システムの開発で「ブラックボックス」というと何をやっているか誰も把握できていない状態という意味でマイナスのイメージがあります。その一方でシステムが航空機のブラックボックスに相当するものを備えていることは意味があります。
簡単な例では障害の際に何も記録を残さずに落ちてしまうと再発防止が行えません。どういった事情で落ちたのかを追跡するための情報があることはシステムの品質改善に役立ちます。
もっともそういった例外時の対応というのは想定しえない事態が起こっているわけですので、あまり安直に何もかも記録を残そうとすれば新たな障害を引き起こしかねません。ログを大量に吐いてディスクがいっぱいになってシステムがクラッシュしてしまったとか、少し負荷が高まる程度の障害で済んだはずなのに例外コードの処理が想像以上に重くて停止してしまうとか、危うい事態になってしまう例は少なくないと思われます。
その一方で航空機のブラックボックスはそれ自体が何かの邪魔をするということはなく、飛行という目的を妨げないで万一の出番を待ち続けるという役割を完璧にこなす素晴らしい装置であると思います。
一般に世の中のソースコードの8割は滅多に使われない処理を記述していると言います。私は個人的にはひょっとしたらこんなことがあるかもしれない、と想像力を膨らませて例外処理を書いている時間が人間系を含めた自然現象との知恵比べのようで好きです。
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