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皆さんは電子決済システムが普及している国といえばどんな名前を思い出すでしょうか?いろいろな考え方や答え方があると思います。日本は日本銀行決済機構局の2009年の調査ではEdyやSuica等の電子マネーの発行枚数が「2009年3月末には前年度比30.3%増の1億503万枚」との数字があり、最強の一角であることは間違いありません。しかし地球の裏のブラジルも電子決済が浸透した国のひとつだそうです。

(ブラジルは)ハイパーインフレの影響で、カード決済や電子マネー、銀行間の決済などの電子決済が急速に進んだとのことです。瞬時に決済を行わないと、数時間や数日待っている間にモノの値段が上がってしまうことがあったからです。現地の人は、ブラジルは世界一電子決済が普及しているとまで言っていました。

小宮一慶の「スイスイわかる経済!“数字力”トレーニング」ブラジルは“落ち着いた”新興国だった(3/5ページ目)
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20091105/193404/?P=3

こちらのコラムによれば、ブラジルはひどいインフレに苦しんだ時代に決済の高速化を果たしたとのこと。というのも上の引用部分にあるように「数時間や数日待っている間にモノの値段が上がってしまう」からで、その時代ブラジルにおいては決済の高速化を要求する声が日本よりずっと大きなものだったと思われます。

また、今週の永井さんの朝カフェ次世代研究会では就職活動中の学生の方が登壇したとのことです。

実際、この数年間で私がお会いする大学生の人達は、誰もが真剣に自分の未来を考えています。

ステロタイプ的に、「今の若い人は」と言わないようにしたいものですね。

『「ゆとり世代は日本を変革する」と実感! 第6回朝カフェ次世代研究会「就活のパーソナルブランディング」 #asacafestudy:永井孝尚のMM21:ITmedia オルタナティブ・ブログ』
http://blogs.itmedia.co.jp/mm21/2010/06/6-asacafestud-1.html

私の時(2002年春の就職活動)もなかなか厳しかったことを思い出します。その一方で入社できた安心感から緩んでしまったり、せっかく入社した会社が思い描いていた理想と違うからとやめてしまったりという人も少なくありません。

反対にバブル世代と言われる人たちは入社こそ簡単だったものの大量採用で非常にボリュームの大きな年齢層となっており出世競争が厳しかったり、人数を多く採用するために採用基準が緩まった関係で、厳しい選抜をくぐり抜けた先輩との間で基本スキルや意識にギャップがあったりということもあったようです。そのために入社後にガムシャラに競争し、「バブル世代」という言葉の雰囲気とはまったく逆の素晴らしい活躍をされる方もいます。

競争は人を強くする作用を持ち、競争させて勝った人を伸ばし、負けた人には手を差し伸べて再チャレンジしてもらうというのがうまいやり方なのかなと思います。そういう意味ではブログやtwitterを作ってインターネット上で存在感を出す競争というのはほとんどお金を必要とせず、体力と時間があれば始められます。文章が残り続けますので炎上するような失敗をするリスクもありますが、そうなってしまったとしても炎上した経験を通じて勉強するものは多いと思われます。

もうすぐブラジル対チリ戦のキックオフです(私は見ずに寝ますが)。予選で苦しんだブラジルと、淡い期待を背負いつつ予選を勝ち抜いた日本。恵まれた環境よりも「逆境」での競争のほうが人をより強くしてくれるものなのかもしれないと、そう思いました。

yohei

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山口 陽平

山口 陽平

国内SIerに勤務。現在の担当業務は資金決済法対応を中心とした資金移動業者や前払式支払手段発行者向けの態勢整備コンサルティング。松坂世代。

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