« 2009年11月26日

2009年12月1日の投稿

2009年12月2日 »

まずはgoogleのプロトタイプから。トラックのサイズからして40フィートコンテナだと思います。

google_container

http://docs.google.com/present/view?id=df28585q_19fz8dn7fv

google_container2

上のリンクによるとこんな感じで設定、実証されたとのこと。 進歩の早そうな企業ですから、今はどんな形で運用されているんでしょうか。

 

こちらはIBMのコンテナです。

ibm_container

右側の部分がポスターなのか何なのかわからないのですが、 この写真しか見つからないので不明です。これは20フィートですね。

 

これはHPのPODという製品です。こちらも20フィートのようです。

HP_container 

 

これが一躍有名になったSunのBlackBoxです。画像の遠近感からして40フィートコンテナではないかと思います。

k3_project_blackbox_1

 

こちらはRackableのICE Cubeです。運んでいる最中も宣伝をするのでしょうか。The wold’s most efficient modular data centerとの文言が光ります。日本人の目からするとちょっと日立っぽいカラーリングですね。

ice_cube_container

 

ちなみにどのコンテナも上の角がすこし盛り上がっているのが見えるかと思います。これは上からコンテナを置いて固定するための金具となっており、コンテナの歴史をおもしろく学べる書籍「コンテナ物語―世界を変えたのは「箱」の発明だった」ではその誕生の経緯も紹介されています。

当然、コンテナをデータセンターに使うなどという発想が生まれるよりもずっと前の話ですので、データアクセスや冷却水なんていう発想はありません。今日では世界に数え切れないくらいたくさんのコンテナが流通していますので、この金具の仕様を変更することはおそらくないでしょう。しかしコンテナ型データセンターが世界で流通するコンテナの一定量を占めるようになれば、ISO規格のコンテナにIEEEに準拠したデータリンク仕様の金具がつくなんていうこともあるかもしれません。

もうひとつちなみに。日本の狭い道路にとって40フィートコンテナは巨大すぎて厳しい場所があります。そこで、↓のように道路を整備していく計画があります。事業仕分けの影響が気になるところです。

国際物流基幹ネットワークについて 平成18年6月8日 国土交通省
http://www.mlit.go.jp/road/press/press06/20060608/20060608.html

また、中国、韓国、シンガポールにコンテナを奪われる形となった日本の港湾の整備に対しても事業仕分けの影響が出てくると思われます。専門外の私の個人的な意見としては、ハブ港の座を奪い返すのは厳しいのではないかと思います。ですのでハブ港になるために予算を使うのではなく、最寄のハブ港からピストン輸送で日本の各港湾にコンテナを運んでくる形に落ちつけばよいのではないか、と思っています。

クラウド型データセンターは輸送が肝心になると思いますので、輸送の妨げになるような港や道路がないか注視していく必要がありそうです。

yohei

« 2009年11月26日

2009年12月1日の投稿

2009年12月2日 »

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

山口 陽平

山口 陽平

国内SIerに勤務。現在の担当業務は資金決済法対応を中心とした資金移動業者や前払式支払手段発行者向けの態勢整備コンサルティング。松坂世代。

詳しいプロフィール

Special

- PR -
カレンダー
2013年5月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
yohei
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

カテゴリー
エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ