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成人式の日に自分の同級生が警察に連れられて会場から退場するところを見ましたが、今年はそれほどの大きな騒ぎもなく成人式が終わったところが多かったようです。

今日、息子(1歳9ヶ月)と歩いていたら歩道橋がありました。自分の思うように歩いたり(少し)走ったりできるようになり、次のステップとして華麗に階段を登りたいお年頃です。当人の自尊心を傷つけないように3歩下がって後を追い、転ばずに登りきる事ができました。

その歩道橋は中央に点字ブロックが設置されています。息子はまだ点字ブロックの意味がわからず、それを線路だと思っています。もう少し大きくなって物事がわかるようになったら点字ブロックの意味など教えるつもりですが、なにしろ横断歩道を覚えることもあやしい状態です。ひとまず交通マナーの勉強は将来の課題にして、電車になったつもりの息子を追うことにしました。

点字ブロックでないところを歩いていると「パパ!線路から出ないの!(抄訳)」と怒られました。自分は先頭車両で私が2両目という設定だったようです。周囲に人がいないので恥ずかしがらずに点字ブロックを歩きました。こんなことをするのは小学生以来のような。

不思議なことに息子に後ろを追って「ごとんごとん」と言っていると子供の成長を強く感じました。

今までもママゴトなどのごっこ遊びで設定ものに巻き込まれたことは何度かありましたが、子供の世界観に引き込まれるというよりは、私がなんとなく雰囲気を感じとって誘導してあげるという感じでした。それは「こちらが遊んであげている」感覚であったと思います。それが今日のところは「線路を電車で走る」というシンプルでわかりやすい遊びに巻き込まれ、初めて「息子に遊んでもらっている」というように感じました。

もう少し大きくなった電車が新幹線なのかSLなのかという設定も出てくるのでしょうが、今しばらくは本人すらどんな電車かわかっていないままの電車ごっこが続くでしょう。これから大きくなるにつれて電車の種類を決め、駅を決め、社内アナウンスを決め、ともするとタブレットがどうのこうのと言い出すかもしれません。いや、そんな電車ごっこの進化だけでなくて点字ブロックに関する色々なことを理解してもらう必要を忘れてはいけませんね。

自分の成人式など終わってみたら振り返ることもないものですが、子供の成人式となるとこれから毎年「あと何年だ」と考え続けることになりそうです。今日で息子の成人式まで残り18年となりました。今の息子を見ていると18年後に一丁前になるかどうか不安に思うこともありますが、ともあれその日まで電車ごっこをしたことを覚えていてあげようと思いました。

yohei

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山口 陽平

山口 陽平

国内SIerに勤務。現在の担当業務は資金決済法対応を中心とした資金移動業者や前払式支払手段発行者向けの態勢整備コンサルティング。松坂世代。

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